2022年10月6日木曜日

セイバーメトリクス2022 投手編

 セイバーメトリクス企画、続いては投手編。今年も30イニング以上投げた投手でランキングを作成。

 まずは、投手版セイバーメトリクスの代名詞でもあるWHIP。1イニングあたりに許したランナーの数を表していて、1.2で及第点。1.0未満なら超一流。

 1.山崎康0.70 2.阿部(B)0.77 3.松井裕0.77 4.栗林0.81 5.清水(S)0.81 6.藤井(H)0.82 7.R・マルティネス0.83 8.モイネロ0.84 9.平野佳0.85 10.佐々木朗0.85 11.湯浅0.86 12.浜地0.91 13.清水(D)0.91 14.増田0.92 15.加藤(F)0.92 16.大勢0.95 17.山本(B)0.95 18.今永0.96 19.平良(L)0.97 20.ケラー0.98

 復活した山崎康が両リーグトップ。突如ブレイクを果たしたオリックスの阿部がそれに続く。先発投手として両リーグトップは、特に今シーズン前半戦の話題を独り占めした佐々木朗。多くのリリーバーをこのランキングに送り込んでいる阪神は、クライマックスシリーズ注目の存在か。

 続いて、MLB関連の記事では目にすることが多いFIP。被本塁打、与四死球、奪三振といった、完全に投手の責任と言える結果のみを元にして投手の力を指標化したもので、防御率と同じ感覚で捉えられるようになっている。このため、2.50未満ならエース級と言えるか。

 1.モイネロ1.17 2.栗林1.26 3.ケラー1.34 4.佐々木朗1.41 5.湯浅1.43 6.平良(L)1.48 7.ロドリゲス1.58 8.伊勢1.63 9.田口1.68 10.R・マルティネス1.68 11.松井裕1.74 12.東條1.78 13.阿部(B)1.83 14.山本(B)1.83 15.石山1.95 16.ゲレーロ1.96 17.岩崎2.03 18.清水(S)2.04 19.スミス2.06 20.清水(D)2.08

 モイネロも凄いが、今シーズン、あまり印象に残っていない栗林が実は凄かった。そして驚くのは、開幕直後に炎上し、あまり印象の良くないケラーが、素晴らしい数字を残していること。開幕で躓かなければ、印象度も全然違ったものになっていたかも。

 最後はK/BB。見たとおりの計算式であり、3.50を超えると優秀とされている。

 1.ケラー9.20 2.加藤(F)8.91 3.浜地7.60 4.佐々木朗7.52 5.東條6.30 6.湯浅5.58 7.R・マルティネス5.17 8.山本(B)4.88 9.平田4.88 10.杉浦4.80 11.山崎康4.67 12.大勢4.62 13.今永4.55 14.マクガフ4.54 15.岩崎4.40 16.松井裕4.37 17.モイネロ4.35 18.遠藤4.33 19.松本(H)4.29 20.宮城4.23

 四球が少なくて話題になった日本ハムの加藤がぶっち切りに1位だろうと予想していたのだが、何と、ケラーがそれを上回った。印象度は最悪のケラーだが、実は凄い投手だったのかも。もしも残留したら、来シーズンはすごい数字を残す可能性は高い気がする。

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