個人的には、大谷翔平にはまだ物足りなさを感じていた。
MLBの舞台でホームラン王に輝いた大谷。OPS1.0超という最高レベルの数字を残した大谷。40-40を超え、前人未到の50-50というとんでもない記録を残した大谷。それでもまだ物足りないと思っていた。
というのも、自分は日本人。日本野球で一流の打者と言えば、やっぱり打率3割であり、MLBでこれを達成していない大谷は、まだ完璧とは言えないと感じていた。
そして、今シーズン。シーズン終盤で.290を切った時は、やはり今年も3割は無理かと思ったのだが、そこから驚異の固め打ちで、シーズン終わってみれば、最終戦まで首位打者争いするほど打率をあげ、見事3割でフィニッシュ。もう打者として残せる数字は、全て残したのではないだろうか。
野球というスポーツが始まってから約150年。この球史において、誰も成し遂げることができなかったことをやってのけている大谷。きっと、向こう150年は大谷を超える選手は出てこないだろう。いや、野球と言うスポーツが存続している間、これを超える記録は生まれないのではないだろうか。
そんな歴史的な瞬間を、今のこの時代の野球ファンは、毎日のように観ることができている。何と幸せなことか。
・2024年最終成績
159試合 636打数197安打 .310 54本 130打点 59盗塁
38二塁打 7三塁打 411塁打 OPS1.036 134得点