2024年9月28日土曜日

巨人優勝2024

 巨人が2020年以来の優勝を果たした。141試合目での優勝。その数字に表れている通り、紙一重の優勝だったと思う。

 先発投手陣は安定感抜群。ただ、今年は史上稀に見る投高打低のシーズンだったので、どのチームも投手陣は強力で、巨人が突出して良かったという印象は無い。

 その中でも年間通じて活躍してくれたのは戸郷。復活した菅野も良かった。

 山崎伊は最後の最後で失速したが、それでもローテの柱を担ってくれた。また、シーズン途中からグリフィンと井上がローテーションに定着し、この5本は強力だった。

 リリーフは、大勢は相変わらずの安定感ではあったが故障もあり、一年を通じた活躍はできなかった。バルドナードとケラーは、良い時は手が付けられないピッチングを見せるが、そこまでの安定感は無かった。むしろ船迫と高梨の方が安心してみていられたが、勝ちパターンを任せられるには至らなかった。

 打線は、岡本が全試合4番に座り、試合を決める一打を何度も放ってくれたが、残した数字は岡本にしては凄みに欠けるものだった。

 坂本は、サードに本格的にコンバートされた一年目とは思えないほど、何度も好守備で失点を防いだが、バットで貢献することはほとんど無かった。

 丸は、5月から8月の間は、理想的なリードオフマンとしてチームを引っ張ったが、勝負の9月に失速した。

 吉川は、シーズン通してチームに欠かせない活躍を見せたが、チャンスメーカーではあるが、ポイントゲッターでは無かった。

 ヘルナンデスは、シーズン途中からチームに加入すると、文字通りの救世主となったが、不運な故障もあり、活躍した期間は短かった。

 大城は、後半戦はとにかく打ちまくったが、前半戦は大スランプに陥り、正捕手の座を失った。

 その分、岸田が頭角を現したが、こちらも正捕手の座を奪うほどではなかった。

 9月は浅野が出てきて、最後の勢いを与えたが、時折守備で凡ミスがあり、来シーズンからのレギュラー奪取に不安を覗かせた。

 このように、シーズンを安定した力で勝ち抜いたという印象は無いのだが、阿部監督が調子のいい選手をうまく起用して、優勝に導いてくれた。

 シリーズに進出すれば、相手はソフトバンクだろう。悪夢の8タテを払拭すべく、まずは早めに1勝をあげて欲しい。

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