2007年2月2日金曜日

発掘!あるある大事典の問題について考える

 フジテレビ系関西テレビ制作「発掘!あるある大事典2」のデータねつ造問題が話題になっている。これが事実ならば、放送法第3条2項「報道は事実をまげないですること。」に違反しており、厳しく罰せられるべきだし、同局には猛省を促したいところだ。

 で、もちろん大前提として前述のことがあるが、それにしても、ここまで大騒ぎすることだろうか?皆さんはテレビで放送されていることは、紛れも無い事実ばかりだとでも思っているというのだろうか?

 僕はそんなことは全然思っていない。バラエティ番組はもちろんのこと、スポーツ中継だってカメラがたまたま捕らえたアングルの映像と、制作者が意図的に付け加えた実況を聴いているということを考えると、これはそこで行われているスポーツ試合の一面でしか無いわけだし、報道番組だって報道の仕方やコメンテーターのコメントなど、やはりものの一面を捉えただけだ。(もちろん事実をまげているわけではないが。)

 つまり、繰り返しになるが、テレビで放送されている内容は、ウソではないにしても、あくまでもモノの一面を見ているだけで、別の見方もあると考えるべきだろう。そう考えると今回のあるある問題だって、番組で取り上げられた内容について、「こういうこともあるかも知れないな」ぐらいのちょっと引いた目で見ることができていただろうし、テレビに対してはそういう姿勢でいるべきだと思う。テレビは所詮、エンタテイメントメディアなのだから。

 もちろん、だからといって今回の問題が許されるわけではない。ただ、放送法という法律があるので、それに基づいて然るべき機関が粛々と罰し、同局は再発防止に向け粛々と対策を講じればそれでいいのではないだろうか。正直、これほど大騒ぎしている理由が、僕には全く分からない。

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