2007年9月15日土曜日

CDレビュー ポルノグラフィティ「ポルノグラフィティ」

 デビューアルバムでもベストアルバムでもないのにセルフタイトルになっているアルバムに、いいアルバムは無いと思っていた。というのも、ある程度キャリアを積んだミュージシャンが自分達がやりたいことをトコトン突き詰めた時に用いる場合が多く、その結果一部のコアなファンはともかく、一般ファンにとってはあまりウケがいい内容とならない傾向にあるためだ。

 で、今回のポルノグラフィティのセルフタイトルアルバム。上記法則に加え、前作から1年も経たないうちにリリースされると言うスピードアルバムで、かつ、シングルは1曲しか収録されていないということで、見事なまでに良い材料が無い。あまり期待せずに、それでもファンだし一応購入して聴いてみた。

 そしたらそしたら、聴いてみてその先入観が大いに間違っていたことに気付かされる。リードトラックになっているM4「ベアーズ」やM10「Please say yes, yes, yes」など彼らの特徴である軽快なロックチューン満載のこのアルバムは、まさに、これがポルノグラフィティですと言える内容に仕上がっていると言ってもいいだろう。こういうアルバムこそセルフタイトルにするのに相応しいと感じる。

 「ベアーズ」は良い曲だし、もっと多くの人に知ってもらうためにも、シングルカットを望みたいところだ。

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