2010年12月4日土曜日

CDレビュー 宇多田ヒカル「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2」

 宇多田ヒカル2004年以降のシングルをまとめたベスト盤がリリースされた。

 それまで、出す曲出す曲が、No.1ヒットになるのはもちろん、その年を代表するヒット曲になっていた宇多田ヒカルだが、それほどまでの快進撃が続かなくなったのがこの頃。その後2007年の「Flavor Of Life」で国民的ヒットを飛ばすと、そのままトップミュージシャンの座に返り咲いたというのが近年の彼女だろう。

 そして今回のベスト盤は、期間中のシングルを最新曲から順に、時代をさかのぼって収録している。つまりは、良い時代から低迷期に向かって順に収録されているということになる。

 そういう先入観をどうしても持ってしまうため、アルバムの構成としても、どうしても尻すぼみに聞こえてしまう。これは、全ての曲が聞き覚えのある曲で構成されるベスト盤であるが故に感じてしまうことだろう。

 そういう意味で、ベスト盤の曲順を決めるのは簡単のようで、実は難しい。そんなことを感じさせられた一枚だった。

 なお、このベスト盤は2枚組で、DISC2はオール新曲の5曲入り。なかなかの力作揃いで、これだけでミニアルバムとしてリリースしても充分に売れそうなクオリティの高いものに仕上がっている。

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