2012年8月11日土曜日

プロ野球観戦記 ~まるで消化試合~

 2012.8.10 阪神×広島@京セラドーム大阪
C 102 000 000│3
T 000 000 000│0

 職場のカープファンの上司、同じくカープファンの同年代の同僚、タイガースファンの後輩、そしてジャイアンツファンの僕という謎の構成で観戦に行ったこの試合。スコア以上にチーム状態の差を感じた試合となった。

 先発は大竹と岩田。どちらも立ち上がりは不安定だったが、岩田がワイルドピッチで先制を許したのに対し、大竹は阪神の拙攻に助けられ無失点で切り抜ける。その後、岩田はエルドレッドに一発を食らうも、内容的には持ち直し、打線の反撃を待つ。しかし、打線は一向に爆発する気配がなく、特に見せ場を作ることもなく、そのまま継投によるシャットアウトを許しゲームセット。空席が目立ったことあり、まだまだ猛暑が続くが、球場は消化試合のような秋風を感じさせる試合となった。

 ところで、試合と全然関係ないが、気になったのはエルドレッドの態度。この試合、エルドレッドが凡退してイニングが終わったシーンが二回あったのだが、二回ともエルドレッドはその場にバットとヘルメットを放り出して、ベンチに戻ることなく守備位置のファーストへ向かい、グラブと帽子は二塁手に持ってこさせていた。チーム内でどう思われているのかは分からないが、見ていて気持ちのいいものではなかった。

 それよりも何よりも、この試合のハイライトは9回ウラの先頭バッターの平野のシーン。何球目かは忘れたが、平野の放ったライナー性のファールボールがグングンと僕の方を目掛けて勢いよく飛んでくる。とりあえず身構えるために立ち上がる僕。避けるか、受けるか。よく、決定的なシーンはスローモーションのように感じられると言うが、まさにそんな感じ。

 鋭い当たりのため強烈なスピンがかかっていて徐々に僕の右側(空席)の方にそれていく。直撃は無さそうだが、跳ね返ったボールが当たりそうな感じ。ここは思い切って手を出してキャッチを試みるか。キャッチすればヒーローだが、負傷する可能性も極めて高い。手を出すか、引っ込めるか。

 引っ込めた。

 そりゃそうですよね。まず間違いなく取れないだろうし、取れたとしても痛いし。

 跳ね返りもなく、ベンチの当たり所が良かったのか、勢いが吸収され、隣の席に座っていたタイガースファンの後輩の手元にスッポリと収まった。何と、ファールボールをゲット。過去、何試合も野球観戦に行っているが、ファールボールに触ったことはあったが、一緒に行った人がゲットできたのはこれが初めて。これにはかなりの興奮。噂のNPBのマークはちゃんと付いていた。

 この瞬間は興奮し過ぎて思いつかなかったが、今にして思えば、ボールの写真ぐらいは撮っておけばよかったな。

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