2012年8月18日土曜日

CDレビュー GILLE「I AM GILLE.」

 今年の春先頃から音楽界を賑わせている、謎の覆面歌手。動画サイトにシルエットのみの映像とともに、「フライングゲット」等のJ-POPをロック調にアレンジし、英語詞でカバーする。それがGILLEである。

 そんなGILLEが満を持してメジャーデビューした作品が「I AM GILLE.」だ。斉藤和義の「やさしくなりたい」、木村カエラの「Butterfly」から、なんと坂本冬実の「また君に恋してる」までカバーする、幅広い選曲も魅力。

 メジャーデビューと同時に正体もあかし、なんと宮崎出身の日本人であることが判明。そうとは思えないようなボーカル力と英語詞のギャップも魅力の一つ。

 激しいアレンジで、洋楽と聞き間違うほどの英語での歌唱力で、この季節のドライブにもってこいの一枚ではあるが、この手のカバーアルバムは、ここ最近非常に多くリリースされているのも事実。そのため、この一枚を足がかりにして次の一手を打たないと、ただの一発屋で終わってしまう恐れもある。

 そうならないための今後の動きに注目したいミュージシャンでもある。

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