2013.5.5 中日×DeNA@ナゴヤドーム
DB 002 010 060│9
D 000 040 000│4
思い立ったのは前日の夜。中村紀は日本球界のみでの記録だが、谷繁とともに、2,000本安打まで残り2本。どちらかが達成する可能性は高い。しかも、もしかしたら史上初の同時達成の可能性もあるということになれば、もしその瞬間に立ち会うことができれば、その思い出だけで3年は酒が飲めそう。これは観るしかない。同じような野球友達を巻き込むことに成功し、いざ観戦。
この日ほど、試合内容をそっちのけで、個人の打撃のみに焦点を絞って野球観戦をしたことは無い。まずは2回表に先頭バッターとして中村紀を迎える。
結果は四球。場内からは、異様なため息が漏れた。
2回ウラ。谷繁もこの日の第1打席を迎える。最初の打席でヒットが出ると、一気に2,000本安打の雰囲気になるので、特に注目していたが、簡単に三振に討ち取られた。
3回表。DeNA打線が繋がり、早くも中村紀の第2打席。ライトに大きなフライを打ち上げ、ファールフライでアウト。この日、何故かライトに入ったのは荒木だったので、落球の期待もあったが、そんなことは起こらず、2打席終わりノーヒットということで、ちょっと諦めムードが漂いだす。
4回ウラ。谷繁の当たりは平凡なセンターフライ。こちらもダメか。
5回表。中村紀はセンター前のクリーンヒットで1999本目。4打席目が回って来ることは確実で、ドラゴンズファンも盛り上がりだす。
5回ウラ。ドラゴンズ打線が爆発し4点を入れたところでバッター谷繁。見事とらえ、打球はグングン伸びるもセンターモーガンの好プレーでアウト。この時点でドラゴンズはリードしていたこともあって、おそらくこの試合で残された打席はあと1つ。場内、完全に諦めモードになり、注目は中村紀の次の打席に絞られる。
7回表。フラッシュの中、迎えた打席だったが、結果はキャッチャーへのファールフライ。この回を終えた段階で、8回以降に1人ランナーが出れば、中村紀にもう1打席まわる。そこに期待が集まる。
8回表。DeNA打線が再び大爆発し、予想よりも早く中村紀に打席がまわる。中田賢から投じられたボールを完璧にとらえると、打球は左中間に。見事ツーベースで、ついに日本球界での2,000本安打達成。ドラゴンズファンからも湧き上がる歓声。感動的だった。
ピンボケだが、達成の瞬間。
ちなみに、このあと、谷繁にももう1打席まわってきたが、サードゴロのゲッツー。1999本目も明日以降に持ち越しとなった。
試合後は、ビジターチームながら、中村紀がヒーローインタビュー。日米通算2,000本の時に、アクの強い発言があっただけに、この日も問題発言が飛び出すかと期待したが、いたって普通のインタビューだった。
中村紀洋のこれまでの足跡。
近鉄 1,294本
ドジャース 5本
オリックス 76本
中日 269本
楽天 184本
横浜/DeNA 177本
合計 2,005本
けっこう壮絶な野球人生である。