2013年5月5日日曜日

好感が持てる西岡と持てない中村紀

 阪神の西岡が、4日、日米通算1,000安打を達成した。日本で950本、アメリカで50本。そのほとんどは日本で打ったものだが、西岡は「アメリカ行って少ししか打てなかったですけど、それも僕の積み重ねだと思う。」というコメントを残していて、経験したことを一つ一つ自分の糧にしようとする姿勢が見て取れ、その謙虚な姿勢が好感を持てる。

 ロッテ時代、立場以上の発言が目立ち、身の程知らずといった印象で、好きになれなかったが、アメリカでの苦労が彼を成長させたのだろう。巨人ファンとしては敵チームの嫌らしいトップバッターだが、今は好きな選手の一人だ。

 一方で、中村紀。こちらは1日に日米通算2,000本安打を記録した。日米通算2,000本安打といえば、名球会入りの資格を得られる大記録だ。その内訳は、日本で1,995本、アメリカで5本と、西岡と同様にそのほとんどを日本で打っているが、中村は「感慨深いものはない。あの時(メジャー時代)の5本を思い出せと言われても思い出せないし、数に入れたくない。」と意味不明のコメントを残し、この日の花束贈呈を含む一切のセレモニーを辞退した。

 勘違いも甚だしい。

 選手の都合で記録が決まるわけでもないし、メジャー時代も中村を応援していたファンに対して失礼である。日本での2,000本安打もじきに達成するとは思うが、祝福する気にはなれない。

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