2018年5月18日金曜日

田澤が戦力外に

 マーリンズの田澤が戦力外となった。今後は別の球団とマイナー契約を結び、メジャーへの再昇格に挑むことが有力とされている。

 今シーズンはそうだとしても、来シーズンはどうなるのか?年齢は今シーズン途中に32歳となり、いつの間にか中堅どころ。この年齢で成績が下降気味となると、残りの今シーズンでよほどのピッチングを見せない限り、来シーズンのメジャー契約は難しいだろう。となると、そろそろ日本球界に凱旋することが期待される。

 ただ、現行ルールだと、来シーズンに田澤を日本球界で見ることができるかどうかは微妙。というのも、いわゆる「田澤ルール」のしばりがあり、これは、ドラフトを拒否して海外のプロ野球チームに入団した選手は、当該球団を退団した後も、大卒・社会人なら2年、高卒なら3年間、NPBの球団と契約できないとされており、ネット上では、このルールがあるため来シーズンの田澤NPB凱旋はあり得ないと取り沙汰されている。

 でも、ちょっと待てよと。よく読むと「当該球団退団後」と書いてある。田澤はドラフトを拒否してメジャーに渡ったが、当時契約したレッドソックスを2016年シーズンで退団しているので、今シーズンが終われば2年が経過。このため、来シーズンはNPBの球団と契約できるのでは?

 あと、今更ながら「ドラフトを拒否」の定義も曖昧。指名された上で入団を拒否したのなら明らかに拒否と言えるが、田澤はドラフト指名されていない。であれば、過去にもマック鈴木、MICHEAL、多田野がNPBのチームを経ずに、直接MLBと契約し、戦力外後は翌シーズンからNPBのドラフト指名を経て、NPBのチームでプレイしている。この3名と田澤の違いも、よく分からない。

 ただ、いずれにせよ、この田澤ルールは、「田澤ルール」と称されていることからも分かるように、当時の田澤の状況に当てはめることだけを意識したルール設計になっていて、今後似たような状況が出てきた場合、問題が起こりそうな気がする。例えば、ドラフト拒否の定義をもっと明確化するとか、MLBでFAの権利を取得すれば、即NPBでも獲得できるようにするとか、そういった微修正が必要ではなかろうか。

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