2018年5月1日火曜日

CDレビュー サカナクション「魚図鑑」

 サカナクションがメジャーデビュー10周年を記念した初のベスト盤をリリースした。

 限定盤は3枚組。残念ながら瞬時に売り切れたため、通常盤しか買えなかったが、それでも2枚組で全34曲の大ボリュームである。

 聴いてみて思ったのは、一般的に「ベストアルバム」という言葉で想像するほど、ヒット曲連発って感じの構成になっていない。10年間、日本の音楽シーンのトップを走り続けてきた彼らだが、思い返してみれば、ヒット曲を連発していたわけでもないし、それでも幾つかあるヒット曲を、敢えて収録順を続けずに構成しているようにも思える。このあたりは、彼らなりの拘りなのだろうか。

 ただ、耳に馴染みのない曲も、彼ららしい中毒性の高い楽曲が多くて、改めてサカナクションの音楽の世界観を強烈に味わうことができるアルバムでもある。34曲もあるので、今まで知らなかった曲でも、改めてお気に入りの曲が見つかりそうなアルバムだ。

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