2018年5月4日金曜日

イチローが事実上の現役引退へ

 MLBシアトル・マリナーズは、イチローが球団の会長付特別補佐に就任し、今シーズンの残りの試合は出場しないと発表した。ニュース記事はこちら。

 「Ichiro transitioning from field to front office

 イチローは、3日付でアクティブ・ロースターからも外れ、7日に投手大谷との初対決が期待されていたが、それも実現しない。球団は来シーズン以降の試合出場の可能性も示唆しているが、今シーズンの残り試合に出場しないとなると試合勘も薄れるし、可能性は極めて低いだろう。あるとしたら、正式な引退セレモニー的な行事のときに限定して登録されるぐらいか。なので、これが事実上の現役引退と言ってもいいと思う。

 イチローのように、極めて高い打撃技術を持ち、体力面の衰えを見せない選手は、これまで類を見ないため、どのような形で衰え、そしてどのような形で現役を引退するのか、とても注目し、ここ数年は特にその動向を追っていたのだが、まさかシーズン序盤のこのタイミングでの「事実上」の現役引退になるとは思っていなかった。ただ、現役引退と同時に野球界から距離を置くわけでもなく、縁もゆかりの無いような球団に指導者として招かれるわけでもなく、解説者としてメディアに埋もれていくわけでもなく、思い入れのあるマリナーズの要職に就いたというのはいかにもイチローらしいし、松井と同様、これからも日本とは距離を置いた活動をしていくのではないだろうか。

 日米ともに殿堂入りが確実なイチロー。地元の大スターとして、まずはお疲れさまでした。一区切りついたタイミングを見計らって、イチローの記念館である「アイ・ファイン」に訪れてみようと思う。

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