2018年9月23日日曜日

公式戦は何のため?

 公式戦の目的は何だろう。

 ペナントレースと言うぐらいだから、やはり試合に勝って優勝を目指すことなんだと思う。仮に優勝の可能性が無くなっても、一つ上の順位を目指して目の前の試合を全力で勝ちに行くべきなんだろうし、若しくは、次のシーズンの優勝に目的を切り替えて、若手の育成に力を入れるのも、ある意味、優勝を目指していることになると思う。また、これは個人的にはあまり好きではないのだが、今のルールでは3位に入れば日本一になる可能性が残るのだから、優勝の可能性が無くなってもAクラス入りを目指すのもアリだろう。いずれにしても、やはり勝つことが最大の目的のはずだ。

 そのため、タイトルや個人記録は、勝つために全力を尽くした副産物であるべきなのに、残念ながら今も昔も勝つことを度外視したプレーがあることも事実。古くはホームラン王争いのためにライバルチームの選手を敬遠攻めにしたこともあったし、打率を落とさないために試合出場しないこともあった。規定打席ギリギリだったため、代打で送りバントすることにより打率を落とさないようにした選手も居れば、盗塁王をとるために、前のランナーをわざと牽制刺させて、盗塁しやすい環境を作ったこともあった。

 個人記録だと、連続試合出場が顕著で、金本や鳥谷は、最後の方は戦力になってなかったのに無理やり試合出場を続けていたし、あまり目立ってないが巨人時代の松井も連続試合出場を続けるため、9回の1イニングだけ守備固めで試合出場を続けた時期もあった。

 そして、今回の福浦。2,000安打は偉業ではあるが、これも記録のために試合を消化した産物。打率は2割そこそこで、しかも指名打者として出場し続けての記録達成。勝つためであれば、もっと打てる選手は他にも居るし、ロッテはもう今シーズンのBクラスは確定的なのだから、来シーズンのために、もっと若手に経験を積ませたいところ。それなのに、2,000本安打を達成させるためだけに、福浦を使い続けた。2,000本安打って、そこまでして達成させてあげないといけない記録なのだろうか。ロッテは昨日まで8連敗していたが、この福浦を無理やり起用したことも連敗の一因だと思うが。

 ちなみに、2,000本未満に限定した現役選手の通算安打数TOP5は以下の通り。次の2,000本安打達成時は、普通に試合を行う中での達成を望みたい。

日米通算の現役選手安打数ランキング(2,000本未満)
1.中島(オリックス) 1,754安打
2.栗山(西武) 1,718安打
3.坂本(巨人) 1,694安打
4.今江(楽天) 1,648安打
5.糸井(阪神) 1,501安打
(22日現在)

 ここ4年連続で達成者が出てたけど、来シーズンは誰も達成しなさそうですね。次は坂本かな。中島は無理だろうけど、栗山は今回の福浦と同じような感じで達成しそうなのが、ちょっと嫌。

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