2018.9.28 中日×阪神@ナゴヤドーム
T 001 200 000│3
D 001 021 00X│4
8回にコールされるピッチャー佐藤。今シーズン途中からドラゴンズのストッパーとなった佐藤を8回に投入する。おそらくその意味をスタンドの全員が分かっていたと思う。
前人未到の1,000試合登板まで、残り1試合と迫っていた岩瀬。今シーズンを持って現役引退と報じられている岩瀬。個人的にも、社会人時代に都市対抗野球の予選、岡崎市民球場での西濃運輸戦でメッタ打ちを食らったのが記憶に残っている岩瀬。その岩瀬の1,000試合登板を、セーブシチュエーションで投入するという意味だということを。
と、同時に、不安も抱えていた。節目登板では、あまりいいピッチングをしない岩瀬。かつての力は残っておらず、技術と名前だけで抑えている岩瀬。1点差では何が起こるか分からない。追加点が欲しい。
そんなファンの願いを乗せて、8回ウラの先頭バッターは荒木。こちらも今シーズン限りでの現役引退が報じられている。その荒木がこの日2本目のクリーンヒットを放つも、まさかの牽制死。ファンの不安を抱えたままそのまま0点で9回を迎える。
コールされるピッチャー岩瀬。繰り返すが、スタンドの全員は、そこで岩瀬がコールされることを分かっていた。それでも、沸き立つナゴヤドーム。ものすごい歓声だ。
先頭糸原には、まさかの死球。大丈夫か?やはり、節目登板ではダメなのか?
野球の神様は粋な演出をする。大山が倒れ、次のバッターは福留。岩瀬と福留は、ドラゴンズのドラフト同期入団。この二人が、この場面で対決する。結果は、ボテボテのファーストゴロで、中途半端な結果になってしまったが、それでも続く糸井をショートゴロに抑え、見事に節目登板で今シーズン3セーブ目を記録。もちろんスタンドは大歓声。
試合後のヒーローインタビューは、もちろん岩瀬。特別な印象的な言葉は無かったが、涙ぐみながら言葉を詰まらせながら、一言ずつ丁寧な受け答えをする姿は、いかにも岩瀬らしかった。
6回に決勝タイムリーを放った平田。節目登板で、セーブシチュエーションを作ることができたという意味では、平田もこの日の大ヒーローだった。
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