2018年9月21日金曜日

カムバック賞

 ドラゴンズの松坂がカムバック賞を受賞することが決定的になったと報じられた。ニュース記事はこちら。

 「松坂、カムバック賞 セで初12年ぶりタイトル決定的」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)

 これについては、異を唱えるつもりは全くないし、今シーズンの活躍ぶりや話題性を鑑みて、文句を言うプロ野球ファンは少ないだろう。気になったのは、そもそも「カムバック賞」の名前を聞くことが、最近、極端に少なくなったと感じたこと。ということで調べてみた。

 カムバック賞が制定されたのが1974年。以降、昨シーズンまでに40人の選手が受賞しているので、松坂が受賞すれば41人目となる。制定から44年で40人なので、ほぼ毎年1人は受賞している計算になるが、2004年に当時巨人の小久保が受賞してからは13年で4人しか受賞していない。しかも、この賞はリーグに限定された賞ではないのに、パ・リーグの選手はそもそも6人しか受賞しておらず、当時近鉄の盛田が受賞して以降もう16年も受賞者が出ていない。

 これほど急激に注目されなくなり、また、極端なリーグの偏りがあるのは何故だろう?本当に対象者が居ないのか、機構は毎年しっかりと議論しているのかな?機構の中でも、半ば忘れ去られた賞になってはいないだろうか?

 ということで独断で、ここ数年のパ・リーグに絞って、この人にならカムバック賞をあげてもよかったのではと思う選手、及び、今年受賞させてもいいのではと思う選手をピックアップしてみる。

〇2012年のサブロー(ロッテ)
 前年、極端な不振と巨人へのトレードもあって成績を落としたが、この年はFAでロッテに復帰すると規定打席に到達するまでに復活。

〇2014年の中村(西武)
 前年はケガの影響で僅か26試合の出場に止まったが、この年は完全復活してホームラン王を獲得。

〇2018年の石川(ロッテ)
 前年、WBCの影響などによる不調で僅か3勝に終わったが、今年は本来のピッチングを取り戻し、21日時点で9勝。2年ぶりの2ケタ勝利も視野に。

〇2018年の今江(楽天)
 前年はケガの影響でシーズンの半分以上を棒に振ったが、今年はレギュラーに復活して5年ぶりにオールスターに出場。

 少し、無理やりピックアップした感じも否めないが、それでも2014年の中村は受賞させてあげるべきだったのではと思う。

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