2018年9月28日金曜日

レイズのオープナー戦略

 以前にも「セルジオ・ロモ投手が2試合連続で先発」で取り上げたが、その後もレイズはリリーフ専門の投手を先発投手として登板させて、すぐに実質的な先発投手である二番手投手に交代させる選手起用を続けている。レイズは、これをいわゆる先発投手を意味する「スターター」と呼ばず、試合を始めるための投手という意味合いからなのか「オープナー」と呼んでいる。

 ただ、これはどうにも理解できない。先発投手のやり繰りが出来ず、リリーフ専門の投手が先発することは日本でも稀にあるが、このような試合ではリリーフ投手が1~2イニングずつ繋いでいく試合運びとなるのが一般的。ところが、レイズのオープナー戦略では2番手投手は、長いイニングを投げることができる先発タイプのことが多く、実際に長いイニングを投げる。先発できる投手が居るのに、何故最初から投げさせないのだろう?

 例えば、直近だと、現地時間26日の試合で、対戦相手のヤンキースは田中が先発したので日本でも観た人は多いと思うが、レイズの先発(オープナー)は、ライン・スタネックというリリーバー。いきなり3点を取られたのだが、2回から投げた実質的な先発投手は、先発タイプのヨニー・チリーノスで、4イニングを投げた。だったら、チリーノスを最初から先発させればいいのに。

 ただ、このオープナーを多用しているレイズは、ポストシーズンへの進出こそ逃したものの、低い前評判を覆して、20近い貯金を積み上げているのも事実。来シーズンの戦い方にも注目していきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿