2020年12月6日日曜日

CDレビュー Mr.Children「SOUNDTRACKS」

 確か、前回のツアーのMCで、次のアルバムはロンドンでレコーディングすると言っていた。そして、その言葉通り、20枚目のオリジナルアルバムがリリースされた。

 全10曲というコンパクトな構成だが、ひと昔前まではアルバムと言えば10曲程度の構成だった。この曲数だからこその渾身のナンバーが並ぶ。今作も、どこまでもポップなナンバーもあれば、スローバラードもある。かと思えば重厚なサウンドのロックナンバーもあり、これまで何度も聴かせてくれたMr.Childrenの魅力が、また新たな楽曲で表現されている。

 ニューアルバムなので、当然新しい楽曲たちが新鮮なサウンドを届けてくれるのだが、彼らの魅力の根っこみたいなものは変わっておらず、どこか懐かしさも感じさせられる。それはまるで、過去の隠れた名曲たちが掘り起こされたのではないかと思えるほど。そんな不思議な感覚に包まれた。

 20枚目のアルバムとは思えないほど、瑞々しいポップアルバム。それがこのSOUNDTRACKSというアルバムだと感じた。

0 件のコメント:

コメントを投稿