2022年4月5日火曜日

シネマレビュー 「コーダ あいのうた」

 今年のアカデミー受賞作は「コーダ あいのうた」というホームドラマ映画。コーダとはChild of Deaf Adultの頭文字で、読んだままろう者の子供のことを指すとのこと。この物語の主人公も両親と兄がろう者で、家族で一人だけ耳が聞こえる家庭で育っている。

 父と兄が漁師を営み、その通訳のような役割で仕事を手伝う主人公。その主人公には歌の才能があり、合唱部の顧問から音楽大への進学を強く勧められる。しかし、家族からは家業には欠かせない存在ということで反対を受ける。

 と、書いてしまうと、よくある話のようになってしまうが、家族も大事だが夢も大事。その狭間で色んな事件が起き、激しく揺れる感情がハラハラさせるし、物語の最後の歌唱シーンは、この物語の中で色々あって、その結果この場所にたどり着いた主人公じゃないと歌えない歌い方を見せ、とっても感動的だった。

 まさにアカデミーに相応しい作品。大きな社会問題に向き合うタイプの映画でもないので、気軽に観ることができた。

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