2023年12月31日日曜日

2024シーズンに向けたルール変更

 MLBでは、毎年のようにルール変更が行われ、その度に大きく報じられているが、実は日本のプロ野球でもルール変更は行われている。来シーズンに向けてルール変更が報じられているのは、主には以下の2点。

1)「投げ抹消」救済ルール

 主に若手の先発投手は、まだローテーションを守るだけのスタミナが無いことと、FA取得までの年数を遅らせる目的で、先発したら一度登録抹消して、10日経過後に再登録して先発する。そしてまたすぐ抹消を繰り返すことが常態化しているが、これだと出場選手登録日数が蓄積されないので、登板翌日以降6日以内に登録抹消され、抹消された日から14日目以内に先発登板した場合は、先発登板間の登録日数が6日あったものとみなし、出場選手登録日数に加算する。例えば、火曜日に先発し、その1週間以内に抹消されたとしても、抹消されてから2週間以内に先発登板すれば、6日加算されるということになる。よくあるパターンは再登録が認められる中10日で先発することだが、これまでのルールだと10日分がまるまる出場選手登録日数にカウントされないが、このルールによりカウントされないのは4日だけということになるので、球団としては投げ抹消するメリットが減ることになる。

2)打者交代30秒ルール

 日米ともに時間短縮が喫緊の課題とされており、MLBではピッチクロックの導入が大きな話題になったが、日本ではまずは打者交代の時間に制限を設けることになった。今シーズンの平均が36.9秒だったとのことで、これだけでもけっこうな時間短縮になりそう。ただ、MLBのピッチクロックと違って罰則規定が無いので、どこまで運用徹底されるのか不明。

 以上2点で、両方ともルール変更の内容としてはファン目線から見ても特に異論はないのだが、不満なのはこれらがスポーツ紙等の報道のみで報じられているだけで、公式には何の発表も無いこと。プロ野球機構も選手会も、ともに立派なウェブサイトを立ち上げているのだから、ここで発表すればいいと思うし、MLBは公式サイトでこういったルール変更をしっかりと発表している。何でもかんでもMLBの真似をすればいいということではないが、こういった情報開示は真似してもいいのでは?

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