2023年12月9日土曜日

CDレビュー Vaundy「replica」

 売れなかったら、もう二度とCDは出さないとまで発言している自信作がVaundyの2nd。シークレットトラック含めると2枚組36曲入りの超豪華版でもある。

 DISC1は新曲のみで構成され、DISC2は逆に配信でリリース済の曲ばかりを集めたベスト盤のような構成とのことだが、実はDISC1にも大ヒット曲「怪獣の花唄」のリミックスバージョンが収録されていたりして、少しコンセプトがぶれているのが気になるが、それでも、36曲という大ボリュームは凄い。

 この36曲を聴いて思ったのだが、Vaundyの一番の魅力はその多様性だと思った。同じミュージシャンが作ったと思えないほど曲のバリエーションがあるし、歌い方も全然違うので、同じ人が歌っているとは思えないほどだった。おそらく、楽曲に合わせた歌い方を追求しているんだと思う。

 「怪獣の花唄」がヒットし過ぎて、ちょっとアッパー気味なロックシンガーという印象が強かったのだが、それは彼の魅力の極一部。36種類のVaundyが、このアルバムにはあった。

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