プロ野球の選手を評価する上で新たな指標となりつつあるセイバーメトリクス。以前に2006年シーズンで分析をしたが、2007年シーズンもレギュラーシーズンが終了し、公式記録が出揃ったので、早速発表したい。
2006年度シーズンの結果と、それぞれの指標の意味はこちらを参照頂きたい。
今回も前回と同様100打席以上・30イニングス以上を対象とする。
まずは打者部門から。
○出塁率
1.福留.443 2.青木.434 3.ウッズ.418 4.清水.417 5.高橋由.404 6.ローズ.403 7.野口.398 8.草野.389 9.稲葉.387 10.ガイエル.381 11.川崎.381 12.リック.380 13.栗山.380 14.カブレラ.377 15.村田.376 16.ラミレス.371 17.和田.370 18.相川.369 19.井端.368 20.ズレータ.368
名を連ねて当たり前のメンバーが並ぶ中、気になるのは清水。ここ数年はあまりいい起用のされ方をしていないが、やはり実力充分。ファンとしても来年はレギュラーで起用してもらいたいものだ。まだ知名度はそれほどでもないが、草野や栗山は来シーズンブレイクするか?
○OPS
1.ローズ1.006 2.高橋由.982 3.福留.963 4.ウッズ.948 5.青木.942 6.ラミレス.940 7.山崎武.936 8.野口.930 9.村田.929 10.小笠原.902 11.矢野(G).892 12.稲葉.892 13.カブレラ.890 14.ガイエル.874 15.栗原.873 16.ラロッカ.871 17.阿部.868 18.清水.864 19.G・G・佐藤.861 20.佐伯.856
ここでも名前が出てきた青木。確実性に加え長打力も備わってきたというで、福留の大リーグ挑戦がうわさされる中、ポスト福留の第一候補として期待したいところ。力の衰えが指摘される佐伯もまだまだやれることを証明した。
○NOI
1.福留616 2.ローズ604 3.青木603 4.高橋由597 5.ウッズ595 6.野口575 7.清水566 8.ラミレス561 9.村田560 10.稲葉555 11.山崎武551 12.カブレラ548 13.ガイエル546 14.小笠原543 15.草野541 16.ラロッカ535 17.矢野(G)534 18.栗原532 19.和田528 20.阿部526
前半で戦線離脱したため、あまり印象に残っていない福留だが、さすがの数字。同じくあまり活躍した印象が無い和田もしっかりと結果を残していた。
次は投手部門。
○DIPS
1.藤川1.43 2.豊田2.03 3.上原2.15 4.クルーン2.26 5.ウィリアムス2.31 6.岩瀬2.62 7.ダルビッシュ2.64 8.小林宏2.71 9.加藤大2.73 10.岸田2.76 11.小山2.81 12.馬原2.84 13.江尻2.85 14.杉内2.87 15.成瀬2.89 16.斉藤和2.94 17.久保田2.94 18.金子2.95 19.シコースキー3.00 20.武田久3.01
各チームのエースやストッパーが並ぶ中、気になるのはオリックスの中継ぎ陣。錚々たるメンバーが名を連ねる中、岸田と金子が入っているあたり、あまり目立ってなかったものの実は安定したリリーフ陣を備えていたことを物語っている。それでもチームが最下位に沈んだのは何故?
○WHIP
1.藤川0.83 2.上原0.84 3.ウィリアムス0.89 4.ダルビッシュ0.89 5.武田勝0.91 6.川崎0.91 7.青木勇0.92 8.成瀬0.94 9.MICHEAL1.03 10.馬原1.04 11.岩瀬1.05 12.グライシンガー1.05 13.渡辺俊1.08 14.グリン1.08 15.荻野1.09 16.小山1.10 17.杉内1.10 18.シコースキー1.12 19.本柳1.12 20.林(G)1.12
こちらで気になるのはロッテの中継ぎ陣。川崎、荻野と言った、全国的にはほぼ無名のピッチャーが安定した力を発揮している。どの選手もチームに欠かせない戦力なので、補強のために獲得できるような選手ではないが、青木勇あたりは中継ぎが弱いチームにとってはけっこう狙い目かも。
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