昨年参加して大興奮したイナズマロックフェス。昨年はHOME MADE 家族が出たこともあって、自らすすんで参加したのだが、今年はさほど見たいミュージシャンが出るわけでもないのに、友人に誘われるがまま参加。一度参加したイベントには翌年からも惰性で参加してしまうのは悪いくせでもあり、いい習慣でもある。
ところが、チケット購入後に何と郷ひろみの出演が急遽決定。日本の芸能界を代表する一人でもあるので、一気に楽しみなイベントとなり、かなり待ち望んだ格好で当日を迎えた。
晴天が予想されていたこの日だが、2組目の植村花菜からは曇ってきて、3組目のBREAKERZでは雨模様。結果的に暑さをしのぐことができ、かなり快適な環境でのフェスとなった。
ということでセットリストと共に、それぞれのミュージシャンを回顧する。
○ジン
OP1.雷音
OP2.ガンマ
OP3.100万回好きだと言って
OP4.解読不能
オープニングアクト(要は前座)はジン。女性ボーカルのロックバンドである。特段、これと言った印象はないが、ロックフェスのオープニングとしては相応しい、王道のロックサウンドを響かせていた。
○土屋アンナ
M01.Dirty Game
M02.HEY YOU!
M03.Atashi
M04.GUILTY
M05.Brave vibration
M06.SLAP THAT NAUGHTY BODY
ミュージシャンとしてマスコミに登場するのは、滅多にないので、歌っている姿を見れるだけで希少価値があって、とっても貴重な時間。予想外にお茶目なMCも印象的だった。「HEY YOU!」は某携帯電話会社のCMソング。フェスのトップバッターとは思えないぐらいの一体感が生まれたのも、皆が聞き覚えのある曲だからこそ。
○植村花菜
M07.ありがと。
M08.ミルクティー
M09.キセキ
M10.トイレの神様
今年の話題ソング「トイレの神様」をフルサイズで披露。これこそライブの醍醐味。ロックフェスには似つかわしくないバラード大作だが、琵琶湖の自然と調和して、とっても穏やかな空間を作り上げてくれた。その他の3曲は、軽快なテンポのアップチューン。「トイレの神様」以外の植村花菜を知らなかったので、こういう感じの曲を歌うのかと、ちょっと意外な感じがした。
○BREAKERZ
M11.激情
M12.SUMMER PARTY
M13.BAMBINO
M14.REAL LOVE 2010
M15.TSUNAMI (モノマネ)
M16.灼熱
イロモノ登場。この時だけ大粒の雨が落ちてきたのも、彼らの力か?ただ、マスコミの露出が多いこともあってか、どこか知っている曲が多かったのも事実。TSUNAMIのモノマネは、特徴をいい感じに捉えてて、かなり面白かった。
○SADS
M17.EVIL
M18.WEEKEND IN THE LUST
M19.GOTHIC CIRCUS
M20.SATAN
M21.See A Pink Thin Cellophane
M22.Hate
M23.NIGHTMARE
M24.Libration
M25.Because
M26.SANDY
もっとヒット曲があったように記憶していたが、それは黒夢時代だったのか?この日のナンバーは、中途半端なラウドロックバンドに成り下がってしまった印象が残るもの。同郷ということで、少なからず注目はしているだけに、少し残念な気持ちが残った。
○郷ひろみ
M27.恋の弱味
M28.How many いい顔
M29.2億4千万の瞳
M30.僕がどんなに君を好きか、君は知らない
M31.お嫁サンバ
M32.GOLDFINGER '99
M33.男願 Groove
さすが日本芸能界を代表する一人。新旧織り交ぜたスーパーヒットの数々。惜しげもなく披露するジャケットプレイ。54歳とは思えない切れ味バツグンの動き。自ら出演するアースジェットのCMをネタにした爆笑MC。これぞエンターテイメント。サービス精神のかたまりである。もう10年も前の曲になるが、「GOLDFINGER '99」の振り付けは、今のファンも知っている。
○T.M.Revolution
M34.Naked arms
M35.蒼い霹靂
M36.WHITE BREATH
M37.Imaginary Ark
M38.Pearl in the shell feat. 浅倉大介 (新曲)
M39.SWORD SUMMIT feat. 浅倉大介
M40.crosswise
M41.Zips
M42.魔弾
M43.LOVE SAVER
シングルベスト的なセットリストで来るかと思っていたら、特に後半に向かってほとんどシングル曲はやらず、どちらかと言うと、近年のT.M.Revolutionにおけるライブベスト的なセットリスト。今回は去年からのリピーターが多かったらしいので、その辺にも配慮したセットリストなのか。また、まさかの浅倉大介登場には、会場全体が特に沸いた。彼のショルダーキーボードスタイルを見れるなんて、いかにイナズマロックフェスが西川貴教にとって特別なものかを物語っている。
EN1.Lakers feat. MICRO from HOME MADE 家族
EN2.CHASE/THE THRILL
まさかのMICRO登場に興奮し過ぎて、記憶が一部飛んだ。多少は残っていた体力も、ここで完全燃焼。MICROのボーカルは、誰とコラボしても、うまく調和するし、それでいてしっかりとした存在感を示すことができる。そういう意味では楽曲を、更にいいものに昇華させることができるので、だからこそ様々なミュージシャンとコラボしているのだろう。ただ、「I say "INAZUMA", You say "ROCK".「INAZUMA」「ROCK」「INAZUMA」「ROCK」のやり取りは、ロックフェスの場では、ちょっとハードルが高かったようですよ、MICROさん。みんなどうしたらいいのか分からず、全く声が出てなかったので。(おかげで、僕ひとりだけが叫んでいる状態。)
ということで、MICROのサプライズ登場もあり、僕としてはかなり満足度の高い一日となった。でも、今になって冷静に考えてみると、大多数を占めていたT.M.Revolutionのファンの皆様はMICROの登場をどう捉えたのだろう?ま、それはいっか。
あと、郷ひろみのあたりから、妙にマイクの調子が悪い状態が続いたのは残念だった。口とマイクが真っ直ぐ垂直になっているときは、しっかりと声が乗るのだが、少しずれると全然乗らず、何ていうか、マイクの指向性が極端すぎるほど高いんじゃないかと思える感じ。会場全体に広がるはずの西川貴教のシャウトがあまり響き渡らなかったのは、ファンならずとも残念ではあった。