2010.9.22 大阪ゴールドビリケーンズ×三重スリーアローズ@住之江公園野球場
三重 110 000 000│2
大阪 000 100 100│2
M1で迎えたこの試合。スタメンはこちら。
9回表を終えスコアは2対2。直前のチャンスを、リリーフ石毛に封じられ、3塁側スタンドは沈み気味。そこで、「引き分けでも優勝だぞー!」の野次が飛び、少し活気が戻るスタンド。(スイマセン。これを飛ばしたの僕です。)
ピッチャーはこの回から倉崎。優勝を決めるピッチャーとしては、ちょっと物足りなさも感じるが、直前に守護神大島が同点ホームランを食らっているだけに、もともと一発病癖がある大島の続投は、この場面では難しいか。
この回の先頭は正捕手笹平。2球目を叩くと、しぶとくショートへの内野安打とする。
続く代打荒木は2球目を送りバント。これを、この回からマスクを被る北園が判断を誤り2塁へ送球すると、これがフィルダーズチョイスとなり、無死1,2塁のピンチを迎える。
更に続く永峰は3球目に見事なバスターを決め、これがレフト前へ。当たりが強かったので、ランナーは3塁でストップしたが、これで無死満塁と、絶体絶命の大ピンチ。
言うまでもなく、この3塁ランナーがかえれば、その時点でサヨナラ。スリーアローズの優勝は持ち越し。そして迎えるは、この日同点ホームランを放っている、元F1セブンの平下。静まり返る3塁側スタンド。
しかし、ここで倉崎が踏ん張る。平下は2球目を叩くと、平凡なサードへのファールフライに倒れる。
1死満塁。絶体絶命には違いないが、しかし、併殺打に打ち取れば、その瞬間にゲームセットで優勝決定。まさに天国と地獄が紙一重という緊張感の中、大阪は代打に崔を送り込む。しかし、いくらバッティングに自信のある崔と言えども、代打でこの緊張感のある打席は荷が重すぎた。2球目を打つと、セカンドへの平凡なフライに倒れる。
2死満塁。バッターは山門。打たれればサヨナラ。打ち取れば優勝決定。これ以上の緊張感は無い。3塁側スタンドからは、あと一人コール。いや、結果がどうであれ、これが最後の打者なのである。もう一度書く。もの凄い緊張感。
ストライク、ボール、ファール、ボール。そして5球目。ファールチップで三振かと思った瞬間、しかし、北園は捕球できずにファール。悲鳴のように飛ぶ両チームへの声援。そして、次の6球目。山門が叩いた打球は、センター方向へ高々と舞い上がる。ヒヤッとする打球だったが、これを北村が慎重に捕球すると、ついに歓喜の瞬間。
最終回の倉崎の17球。無死満塁というピンチを迎えながら、無失点で切り抜けて、優勝を決めたこのピッチング。これは江夏の21球に匹敵する、ドラマティックなシーンだった。
ありがとう。三重スリーアローズ。このチームのファンになれたことを誇りに思います。
来シーズンに向けた運営面の不安も色々あるが、まずは次のターゲットはドラフト。一人でもいいから、スリーアローズからNPBへいく選手が出てくることを、祈るばかりだ。
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