2010年10月15日金曜日

セイバーメトリクス2010

 レギュラーシーズンが終わったので、これも紹介しないわけにはいかない。記録マニアとしては見逃せない今年のセイバーメトリクスランキング。例年通り、打者は100打席以上、投手は30イニング以上をボーダーとしてランキングする。

 まずは、元祖セイバーメトリクス「出塁率」

 1.和田.437 2.青木.435 3.カブレラ.428 4.西岡.423 5.井口.412 6.田中賢.408 7.糸井.407 8.栗山.400 9.ホワイトセル.399 10.森野.399 11.平野.399 12.平尾.398 13.マートン.395 14.ハーパー.395 15.小笠原.394 16.鉄平.391 17.フェルナンデス.387 18.中島.385 19.田中浩.385 20.荻野貴.383

 12球団No.1は和田。また、今季、途中加入して、チームを引っ張ったホワイトセル、ハーパー、フェルナンデスが高出塁率を残した。来季、開幕からこの活躍を見せれば、チームの順位は更に上がるだろう。

 続いて、今やセイバーメトリクスの代名詞とも言える「OPS」。

 1.和田.1.061 2.カブレラ.997 3.ホワイトセル.991 4.ハーパー.990 5.阿部.976 6.小笠原.953 7.ラミレス.951 8.青木.944 9.森野.937 10.T-岡田.933 11.畠山.931 12.フェルナンデス.925 13.多村.924 14.西岡.904 15.ブラゼル.902 16.中島.896 17.マートン.894 18.井口.889 19.糸井.889 20.平尾.875

 こちらも12球団No.1は和田。ただ一人驚異の10割超え。セ・リーグのホームランキングを最後まで争ったブラゼルだが、総合力としてはそれほどでもなかったようだ。

 もう一つ、これまでは掲載してなかった「RC27」を今回はご紹介。計算式は複雑なので割愛するが、打力・選球眼・走力など、野手として求められる得点創出能力を数値化した、まさに野手としての総合力を測る指標だ。

 1.和田.10.05 2.青木8.87 3.カブレラ8.73 4.ホワイトセル8.54 5.ハーパー8.15 6.小笠原8.07 7.阿部7.91 8.西岡7.81 9.森野7.58 10.多村7.37 11.フェルナンデス7.35 12.井口7.34 13.糸井7.34 14.マートン7.32 15.畠山7.30 16.ラミレス7.12 17.T-岡田7.10 18.鉄平7.02 19.田中賢6.94 20.中島6.76

 この指標でも和田がトップ。これでセイバーメトリクス三冠王達成。2010年のプロ野球界において、最高のバッターだったと言える。

 続いて投手部門。

 まずは、投手部門のセイバーメトリクスの代名詞といえる「WHIP」。

 1.ファルケンボーグ0.76 2.宮西0.88 3.浅尾0.88 4.林昌勇0.90 5.林(F)0.95 6.攝津0.95  7.森福0.97 8.朝井0.97 9.榊原0.99 10.前田健1.02 11.建山1.02 12.成瀬1.04 13.ダルビッシュ1.05 14.MICHEAL1.07 15.武田勝1.08 16.松岡1.09 17.久保田1.09 18.牛田1.10  19.馬原1.10 20.シコースキー1.11

 1位のファルケンボーグをはじめ、短いイニングを全力で抑えるリリーフ陣に有利にはたらくこの指標だが、驚くのは朝井。来季は開幕からこの力を見せて欲しい。MICHEALは昨年のダメな印象が強いが、今年は安定したピッチングを見せていたことが分かる。

 続いて、投手の総合力を測る「DIPS」。

 1.ファルケンボーグ0.91 2.青山2.09 3.ダルビッシュ2.13 4.宮西2.23 5.浅尾2.39 6.平野(Bs) 2.42 7.馬原2.44 8.攝津2.46 9.建山2.47 10.藤岡2.66 11.榊原2.70 12.岩瀬2.70 13.小林宏2.72 14.杉内2.78 15.岸田2.83 16.朝井2.86 17.能見2.86 18.伊藤(M)2.89 19.林昌勇2.97 20.甲藤3.03

 これも12球団No.1はファルケンボーグ。意外なところでは青山。SBM48は全員がTOP20に入っており、いかに強固なリリーフ陣なのか伺える。

 最後に、最近注目されてきている「K/BB」。文字通り奪三振÷与四球で算出されるもので、僕自身は、三振が多ければいいってものではないと思っているので、あまりいい指標だとは思っていないが、野球界では注目されてきている指標なので、無視はできない。

 1.ファルケンボーグ10.38 2.浅尾7.50 3.松岡6.27 4.成瀬5.65 5.武田勝5.58 6.西村5.46 7.宮西5.44 8.建山5.36 9.山口(G)5.31 10.榊原4.91 11.ダルビッシュ4.72 12.押本4.67 13.小野寺4.67 14.館山4.67 15.吉見(D)4.60 16.青山4.50 17.森福4.50 18.能見4.38 19.金子千4.32 20.岩隈4.25

 これもファルケンボーグ。セイバーメトリクス三冠王ということで、2010年のプロ野球界で最高の投手はファルケンボーグだったと言えよう。

 ということで、これから迎えるはずの中日vsソフトバンクの日本シリーズは、2010年プロ野球の最高の打者vs最高の投手の対決が見れるということになるし、当然この対決が勝敗を左右することになるだろう。絶対注目の和田vsファルケンボーグ。これでシリーズの行方が決まる。

0 件のコメント:

コメントを投稿