2010年10月17日日曜日

独立リーグ観戦記 ~プライドぶつかる最終戦~

 2010.10.16 大阪ゴールドビリケーンズ×三重スリーアローズ@住之江公園野球場
三重 003 217 010│14
大阪 100 001 000│2

 ついに今シーズン最終戦を迎えたJFBL。来年度以降の見通しはたってないので、もしかしたらリーグとしての最終戦になるかも知れないこの試合。それはファンもみんな知っている。だからこそ、優勝が決まった消化試合であるにもかかわらず、選手もスタンドも、チームとしてのプライドがぶつかり合うような熱い思いが交錯していた。ところが、そのぶつかり合う思いとはうらはらに、試合展開は一方的なものになった。

 スタメンはこちら。

 スコアボードの故障のためか、大阪の投手が表示されていないが、先発土肥。

 先発村上があっさりと初回に失点したものの、優勝チームの余裕からか、スタンドに悲愴感はない。というのも初回には北村のスリーベース、2回も野田のツーベースで、得点圏にランナーを進めていたので、得点の予感があったからだ。

 そして3回。ヒットと四球でチャンスを作ると、3番宮田がライト線へ同点タイムリーツーベース。ここからスリーアローズの怒涛の攻撃が始まる。

 4回には途中出場の二口が鮮やかなタイムリー。5回はキャプテン前田がレフトオーバーのタイムリーツーベース。毎回の得点シーンに、スタンドからはチャンステーマが途切れない。お祭り騒ぎとはまさにこのこと。

 そして、歓喜の6回。途中出場の悩めるヒットメーカー川咲が放ったライトオーバーのツーベースから打線が止まらない。この回4点を失ったところで、たまらず大阪は石毛をマウンドに送り何とかツーアウトまでこぎつけるが、打者一巡してこのイニング二度目の打席となる川咲が走者一掃の3点タイムリースリーベースを放つと、スタンドの興奮は最高潮。もちろんチャンステーマの大合唱は止まらない。

 最後はエース洪成溶が登場し、圧巻のピッチングで2イニングをしめ、ゲームセット。スリーアローズファンとして、満足度が極めて高い最終戦となった。

 なお、最終戦のファンサービスを兼ねてなのか、この試合では村上と西浦がスタメン出場。残念ながらヒットは、村上のボテボテの内野安打のみだったが、楽しませてくれた。

 試合終了後、リーグ閉幕のセレモニー。大阪はチームの存続すら危ぶまれている状況だが、必ず野球をできる環境を残すと力強く挨拶をすると、両チームのファンから温かい声援が飛び、僕自身も少し感動して涙しそうになった。

 この試合の観客数は公式発表では486人だったが、もっと居たような気がするし、それ以上の盛り上がりを見せていた、そんな試合だった。

 これにて、僕自身、ハマリにハマッた三重スリーアローズの一年目が終了。公式記録が公式サイトで更新されたら、記録と共にこの一年を振り返ってみたいと思う。

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