来週末はオールスター。プラスワンチャレンジも発表され、いよいよ出場全選手が確定。本来なら気分的にも盛り上がってくるはずの時期だが、どうもそんな気がしない。というのも、交流戦が始まって以来、夢の対決でもなくなってきているし、新鮮さも無い。加えて、特にここ2年は交流戦でパ・リーグが圧勝していることもあって、セ・リーグの選手に魅力を感じないからではないか。
何だか、オールスターの存在意義が揺らぎ始めている感もする中、今年のオールスターでは落合監督がリリーフ投手9人のリレーで臨むプランを明かした。そんなニュースが駆け巡ると、知り合いが、先発はパに負けてるけど、リリーフはセの方が良いとツイートする。
なるほど。セ・リーグの存在意義、ここにあり。せっかくなので、ちゃんと調べてみよう。
まずは、オールスターに選出されたリリーフ投手をご紹介。
○セ・リーグ
林昌勇、浅尾、岩瀬、榎田、藤川、久保、サファテ、江尻、山口
○パ・リーグ
馬原、森福、武田久、岸田、平野 (牧田はシーズン当初は先発だったので除く)
なるほど。質量ともに、セの方が一枚上手の印象。ただ、印象だけで語っても仕方ないので、データで比較してみよう。
まずは、積み重ねられた実績。リリーフ投手は顔で抑えるという面も重要なので、実績は大事な要素だ。
○セ・リーグ 691セーブ、531HP
○パ・リーグ 292セーブ、265HP
選出されている人数が違うので、単純比較はできないが、それでもセ・リーグの圧倒的な数字は目を惹く。岩瀬、藤川という球史に残るストッパーも居れば、今回選出メンバーでNo.1のHPを残しているのも浅尾。やはり、セがパを圧倒している。
とは言え、これはあくまでも実績。今の力も比較する必要があるだろう。
まずは、ピッチャーの力を表す代表的な指標である防御率で比較。
○セ・リーグ 1.68
○パ・リーグ 2.06
やはり、セが上。これで証明できた。
一応、セイバーメトリクスでも比較。WHIPは。
○セ・リーグ 0.98
○パ・リーグ 0.89
あれ?パの方が上だ。WHIPが悪いのに防御率が良いのは、単純にセの方が打撃陣が弱いからか?
最後に、リリーフ投手に求められる奪三振力を比較。これも、セイバーメトリクスのK/BBで比較したい。
○セ・リーグ 4.76
○パ・リーグ 6.05
圧倒的にパの方が上。どうやら、実績ではセの方が上かも知れないが、今の力ではパの方が上なのかも。
(成績は全て7/12現在)