2011年7月25日月曜日

シネマレビュー 「コクリコ坂から」

 言わずと知れたスタジオジブリの最新作。前作の「借りぐらしのアリエッティ」とは打って変わって、今作はジブリお得意のファンタジー要素は全く無く、「耳をすませば」に似たテイストの映画である。

 舞台は1963年の横浜のとある高校。昭和を思い起こさせる様々な描写が懐かしさを醸し出しつつ、部室棟である「カルチェラタン」での一コマは、連盟時代の学館を思い出さずにはいられなくなる。

 そんな日常を描写したストーリーが、終盤になるにつれ、急に話のスケールが大きくなり、更に、戦後直後の混沌とした時代背景も飛び出し、意外性のあるエンディングへ。平凡でありながら、予想外の展開に、91分という短い上映時間もあってか、あっという間に終わった印象の映画となった。

 ただ、もう一回観たいかと言われると、そこまでの魅力は無いかも。スタジオジブリの作品は何度も繰り返し観たくなるのも特長の一つだと思っているので、そこまでのレベルに達してないのはちょっと残念でもあった。

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