2014年4月18日金曜日

CDレビュー HY「HY SUPER BEST」

 2001年にデビューしたHY。一貫してインディーズでの活動。数多くの代表曲がありながら、シングルリリースはゼロで、これまでリリースした音源は全てアルバム。2013年にはそれまでのマネジメント会社から離れ、メインストリームからの活動からは、どんどん一線を画していっている彼ら。そんなHYが、メンバーの意図しないところで、オールタイムベストアルバムをリリースした。メンバーの意図しないところという点も、いかにもHYらしい。

 デビューアルバム「Departure」収録の「ホワイトビーチ」があまりにも衝撃的で、美しいメロディラインと激しいラップが絶妙に組み合わさったミクスチャーバンドという印象が強かったのだが、改めてベストアルバムという形で代表曲を並べて聴いてみると、むしろ彼らの得意とするところはバラード。特に近年の「366日」「告白」「時をこえ」は、彼らの代表曲でもあり、僕自身、これまであまり気付いていなかった彼らの別の魅力に気付かされた。

 それでもやっぱり「ホワイトビーチ」「AM11:00」のようなミクスチャースタイルは彼らの魅力として失って欲しくないと思っているが、自分達がやりたい音楽をやりたい活動スタイルで作っていくのが彼のスタンス。音楽シーンにおいて唯一無二なスタイルを貫いている彼等が、これからどこに向かうのか。ファンの一人としてこれからも見守りたいし応援したい。

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