2024年1月15日月曜日

ホームドアによって衰えていく危険察知能力

 鉄道会社各社では、主に線路への転落防止等の安全性確保の観点から、ホームドアの設置を進めている。おそらく、それにより事故件数は劇的に減っているんだと思うけど、一方で、人間本来が持つ危険察知能力は衰えていっている気がする。

 ホームドアが無い頃は、電車が近付いてきたら黄色い線の内側に下がっていた。それどころか、特急とかが通過する際は、そのスピードに危険を感じ、もっと内側まで下がっていたと思う。

 ところが、ホームドアができてからはその辺の感覚が薄れ、電車が迫ってきていてもホームドアぎりぎりのところを歩いてしまうこともある。内側であれば安全だという意識が自然と沸いているからだと思う。

 でも、ホームドアぎりぎりのところは、明らかに黄色い線の内側なので危険ですよね。でも、そこに柵があるせいでその辺の感覚が無くなってしまうんですよね。技術が進歩し過ぎると、人間が本来持っている本能のようなものが衰えていくという話はたびたび耳にする話だが、ホームドアもその一例に当たると思う。

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