2005年10月16日日曜日

CDレビュー t.A.T.u.「Dangerous and Moving」

 アルバム「200 km/h in the Wrong Lane」で衝撃的に音楽シーンに登場したt.A.T.u.が1年半ぶりに2ndアルバムをリリースした。

 前作は、音楽性はもちろん、衝撃的なPVや、ロシア出身のポップスであるという話題性も加味されて空前の大ヒットを記録した。しかし、その後の彼女らは、テレビ朝日ミュージックステーションの出演拒否事件や、東京ドームガラガラ騒動などを引き起こし、すっかりお騒がせグループのレッテルを貼られてしまう。

 そんな中、リリースした今作だが、良くも悪くも相変わらずのt.A.T.u.ぶしの楽曲が並ぶ。特にシングルカットされたM2やM3、M4、M8ではフレーズの途中で一気にオクターブが上がる、t.A.T.u.独特の歌い回しが耳に残る。

 2枚目のアルバムになると、変に進化を求めた結果、もともとあった良さを失う結果になってしまうミュージシャンも多いが、そういう意味ではこのアルバムは安心して聴ける一枚に仕上がっている。以前ほどの話題性が無く、あまり注目されていない今回のアルバムだが、あらためて彼女らの音楽性を確認するためにも是非とも聴いておきたい一枚だ。

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