2006年3月27日月曜日

セ・リーグ順位予想 2006年版

 一足先に開幕したパ・リーグでは、西武の炭谷が高校生ルーキーにも関わらず開幕戦に捕手としてスタメンで起用され、早くもニューヒーローの誕生を予感させている。その中、いよいよ今週末にはセ・リーグも開幕する。そこで、今回はセ・リーグの順位予想だ。

1位:読売ジャイアンツ
2位:中日ドラゴンズ
3位:阪神タイガース
4位:東京ヤクルトスワローズ
5位:広島東洋カープ
6位:横浜ベイスターズ

 優勝はもちろんジャイアンツ。ファンの贔屓目を抜きにしても、上原・パウエル・高橋尚の3本柱を中心に、ベテランの工藤・桑田、若手の野間口、内海、西村で形成される先発投手陣は質量とともにバランスも申し分ない。課題だった阿部の控えも、実松を獲得したことにより解決された。心配なのは、仁志・二岡・小坂の3選手をどのように起用していくかという点で、このうち小坂を控えに回すような采配をするとコケる危険性があると思うが、それさえなければ、間違いなく優勝できるはずだ。もちろん、豊田の加入も大きい。

 2位は中日ドラゴンズ。このチームは何と言っても守備力が12球団の中でダントツでピカイチなのが強みだ。荒木・井端の二遊間。アレックス・福留・藤井の外野陣。そして扇の要は谷繁。こんな贅沢が許されていいのだろうか。ただでさえ安定感ある投手陣を持っているのに、さらにこの守備力を誇るということで、本当に点が取りにくいチームになっていると言えよう。ここまでが今シーズンの2強と読む。

 3位は阪神タイガース。レギュラーの能力は高いが、決して若くないため昨シーズン以上の成績は期待できない選手が多い。加えて、昨シーズン優勝に大きく貢献したJFKだが、ウィリアムスは開幕に間に合わず復帰時期が交流戦明けぐらいにずれ込みそうな状況であり、藤川はWBCで打ち込まれるなど昨シーズンの酷使の影響が心配される状態。また、久保田もWBCの練習試合で打ち込まれたため、本戦では登板機会が無く、調整遅れが心配される状態と、まさに総崩れの様相だ。よって、今シーズンはAクラスを守るのが精一杯と読む。

 4位はチーム名称を変更した東京ヤクルトスワローズ。何と言っても石井一・藤井・石川と続くサウスポー王国は圧巻。ただ、技巧派が多いため捕手のリードがキーとなるが、そこでポイントなのが古田がどれほどマスクを被るかということだ。とはいいつつ、古田がマスクを被ると言うことは、ランナーが走りたい放題になるということでもある。いかんせん、No.2捕手の小野も肩が強い方ではないので、そのあたりが弱点になってきそうだ。ただ、打線はラロッカの加入により厚みを増したので、予想は4位だが、Aクラスに入る力は充分にあると読む。阪神とヤクルトによるAクラス争いは熾烈を極めそうだ。

 5位は広島東洋カープ。ブラウン監督の采配に期待したいところではあるが、相変わらず守備力の向上はなされていないままであり、1点を争う展開では、常に不安がつきまとう。期待の尾形の復帰はオールスター明けということで、それまでは苦しい戦いを強いられることであろう。先発完投型の大竹や、長打力が魅力の栗原といった魅力的な選手がブレイクの兆しを見せているため、もう少し守備が安定してくれば、充分にAクラスが狙える位置に来ると思う。

 最下位は横浜ベイスターズ。投球フォーム変更の三浦が未知数なうえ、昨シーズン安定したピッチングを見せローテ入りが期待されている土肥は、その昨シーズンも巨人以外のチームにはほとんど通用していないので、今年も安定したピッチングが期待できるかというと、疑問符が付く。打線は多村・金城の日本代表コンビが引っ張っていくのであろうが、多村にはどうしてもケガが付きまとうので、1年を通した活躍は期待できないのが実情。村田・古木あたりがもう一皮むけてくれないと、かなり苦しいシーズンになることになりそうだ。

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