2006年3月31日金曜日

CDレビュー 倖田來未「BEST ~second session~」

 爆発的な売り上げを見せている倖田來未2枚目のベストアルバム。その内容については今更語ることもないが、昨年12月から12週連続でリリースされたシングルが全て収録された超豪華版だ。

 その中で僕が注目したのは初回版に付いてくる2枚のDVDである。

 1枚は12曲のPVが収録された豪華PV集。PVと言えば、曲の世界観を広げ、曲の持つ魅力を最大限に広げるとともに、ミュージシャンのこだわりも詰め込んだ一大映像作品であり、家庭のテレビで見ることを想定されて作られた作品だ。当然見ごたえがある内容となっている。

 もう1枚は昨年秋のライブの模様を収録したライブビデオ。ライブビデオと言えば、ライブの模様を余すことなく収録した臨場感溢れる作品であるが、家庭のテレビではライブ会場で味わうことのできる興奮を100%感じることは難しく、映像作品としての完成度はどうしても高くなくなってしまう。・・・とこれまでは思っていた。

 ところが、今回、この2枚のDVDをじっくり観たのだが、受けた印象はむしろ逆だ。PV集は決められた映像が淡々と流れているだけのように感じてしまい、観ていて眠くなってしまった。一方で、ライブビデオはライブの興奮がストレートに伝わってきて、時間を忘れて一気に観ることができた。

 PVはいろんなシーンが出てきて映像に変化が多い一方で、ライブビデオは数回の衣装チェンジはあるものの、映像に大きな変化は無い。それだけ考えるとPV集の方が絶対に観ていて飽きないはずなのに、全く逆の印象を受けるのは何故だろう?そんなことを感じることのできる2枚のDVD・・・いや、ベストアルバムだった。

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