今年は3月20日に開幕するプロ野球。例年と比べてはるかに早い印象だが、これはオリンピックの影響によるものだろう。
そのオリンピックによる主力選手の一時離脱があるため、とても難しい今年の順位予想。そんな今シーズンだが、パ・リーグに関しては2強4弱にハッキリ分かれると読む。
1位 福岡ソフトバンクホークス
野球はやはり投手陣。斉藤和と和田が開幕に間に合わないものの、杉内・新垣にガトームソン・パウエルと駒は充分に揃っている。ここに大隣・大場の若手が食い込み先発投手陣の充実振りは随一。さらに打線は大村・川崎・本多の俊足トリオが塁をかき回し、松中・小久保・多村が返す磐石の布陣。小久保が開幕に間に合わなくとも松田が充分にそのアナを埋めるし、移籍2年目の多村は腰を落ち着けて本来の打撃を取り戻すはず。唯一の弱点だった捕手には的山が加わり、まさにスキなしだ。
2位 千葉ロッテマリーンズ
福岡ソフトバンクと優勝を争いそうなのが千葉ロッテ。清水・小林宏・渡辺俊・成瀬・小野・久保の6本柱は鉄壁。一方でリリーフ陣は、薮田・藤田・小林雅のリリーフ3枚が一気に抜けたのはあまりにも痛い。ズレータが1年間フルに出場し、竹原あたりがレギュラーに定着し、ある程度の破壊力で試合序盤に試合を決める先行逃げ切り型の野球をしないと、終盤勝負に持ち込まれると、このリリーフ陣ではあまりにも辛い。
3位 東北楽天ゴールデンイーグルス
あまりに痛い長谷部の離脱。長谷部が開幕からフル回転できれば、文句なしの3位にあげようと思った東北楽天だが、それでも田中は計算できそうだし、岩隈・一場が本来の力を発揮すれば、かなり強力な投手陣となり、長谷部抜きでも何とかAクラスに入り込むと読む。打線は、昨年の山崎武はできすぎとしても、渡辺直・草野といった面白い素材が出てきているし、憲史がかつての輝きを取り戻すか、大廣あたりが台頭してくれば、山崎武の衰えやフェルナンデスのムラっけを充分に補える。オリンピックで抜ける選手が少なさそうなのも好材料。
4位 埼玉西武ライオンズ
カブレラ・和田のダブル流出はあまりに痛い。オープン戦好調なブラゼルがそのアナを埋めれればいいが、オープン戦で調子よくても開幕するとどうなるか分からないのが新外国人選手。ブラゼルがダメの場合はG.G.佐藤と中村頼みという心許ない状況。ただ、涌井・西口・石井一の先発3本柱は強力だし、岡本真の加入によりリリーフ陣に一つの大きな柱ができたのは大きな収穫。オープン戦好調な松坂を思い切って起用してみるのも面白いかも。とはいえ、昨シーズンより一つ順位を上げるのが精一杯か。
5位 北海道日本ハムファイターズ
酷すぎるほどの貧打線。昨年は強力すぎる投手陣と、ヒルマン監督の絶妙な采配で見事優勝したが、あの戦力で優勝することは奇跡と言える。「野球は投手陣」の持論とは矛盾するが、この打線で2年連続の快進撃はさすがに困難。それでも、ダルビッシュを筆頭にグリン・武田勝・藤井・吉川と続く先発投手陣に今年も死角なし。一昨年の新人王八木や、故障からの復帰を目指す逆輸入投手多田野と、先発ローテを担える投手は他にも居るし、もしも中田が早期に覚醒するか、金子洋あたりが化ければもう少し順位は上がるか。
6位 オリックスバファローズ
実は、純粋に戦力分析すると、このチームが3位になるんじゃないかと思っている。でも、これはただの順位予想ではなく、僕の願望も加味した順位予想。例の一件以来、大のオリックス嫌いになっている僕としては、このチームは最下位と予想したい。ただ、御存知カブレラ・ローズ・ラロッカのクリーンアップトリオは反則級の強力さだし、さらに北川・濱中・古木と日本人だけでもクリーンアップを構成できるほどの超重量級の打線を持つ。だからといって、かつてのジャイアンツのような大砲のみの打線ということでもなく、坂口・大引といったチャンスメークをできる選手も確実に育ってきている。投手陣に目を向けると、平野・デイビーといった実績ある先発投手陣に加え、今年から本格的に先発に専念する金子・岸田にも安定感があり、連敗しない投手陣が出来上がった。2強との戦力差はまだまだあるが、パ・リーグを引っ掻き回す力は充分にある。
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