2010年3月21日日曜日

オープン戦観戦記 ~先発4,5番手にこそ求められる安定感~

 2010.03.21 D×S @ナゴヤドーム
S 100 100 000│2
D 020 000 000│2
 (規定により引き分け)

 先発は小笠原と村中。両投手とも決してエース級ではないが、先発4,5番手を担う貴重な戦力。この両投手が共に2失点で試合をまとめた。しかし、その内容は対照的。

 小笠原は常にストライク先行で、安心して見ていられるピッチング。これがベテランの安定感というものだろう。

 一方の村中はボール先行の苦しいピッチング。幾度となく3ボールになるも、何とかしのいでいた印象だ。これが『持ち味』に昇華すれば往年の川口のようなフルハウスピッチャーとして認められるのだろうが、村中がその領域にたどり着くには、まだ早い。

 とは言え、結果だけ見れば両投手とも2失点で勝敗つかず。実は、先発投手が発表された時に、どんな凄まじい打撃戦になるのだろうと思ったのだが、ふたを開けてみればなかなかの投手戦。このクラスのピッチャーが試合をうまく作ってくれることは、長いペナントレースを戦ううえで、実は一番大事なことなのかも。

 というのも、エース級のピッチャーは試合を作って当たり前。だからこそチームで4,5番手ぐらいの投手が安定感あることは、年間通して先発投手陣の働きが計算できることを意味するわけで、1年間戦っていくうえでは意味が大きい。

 と、どうしてもピッチャーの仕上がり具合に目が行ってしまうオープン戦観戦だったが、野手の方では、ブランコがスイングも打球の早さも桁違いだった。昨年の活躍はフロックではなさそうだ。

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