2010年11月9日火曜日

セ・リーグ復興策

 はじまりは交流戦だった。上位6位までがパ・リーグ球団で、7位から12位がセ・リーグ球団だった。

 オールスターではセ・リーグが1勝1分と持ち直したが、日本シリーズではセ・リーグ優勝チームは、パ・リーグの3位の球団にも敵わなかった。この結果は重い。

 別にたった1年の結果だけでとやかく言うつもりもないが、交流戦でセ・リーグが負け越すのは毎年の恒例行事。どうやら、セパの力の差は、想像以上に開いていると言わざるを得ないだろう。

 何故か。

 理由の一つとして、リーグ内の戦力差を提言したい。

 パ・リーグは、2007年のクライマックスシリーズ以降だけで見ても、実に6球団全てがCS進出経験があり、戦力が拮抗している。ゆえにペナントレース中も緊張感の高い試合を行っており、勝負勘が研ぎ澄まされてきているように感じる。

 一方でセ・リーグは、CS進出するのは、1年を除いて、GDTの3チーム。唯一これが崩れた2009年もTとSが入れ替わっただけで、ほぼ3強3弱が続いている。もちろん各チームとも優勝を目指して全力を尽くしているのは言うまでもないが、それでも3強は多少の力を抜いてもCS進出は安泰であり、パ・リーグほどの緊迫感は無いだろう。ゆえにここぞの場面での集中力に欠けているのではないか。

 セ・リーグのためにも、ヤクルト、広島、横浜には奮起を促したい。

 ヤクルトは、由規、村中が育ってきていて、油断できないチームになってきている。広島だって黒田復帰が噂されているので、マエケンとの2枚看板は強力だ。

 あとは横浜。身売り話が頓挫して、どう考えても来シーズンは低迷するとしか思えない。身売りが成功して、本拠地移転するぐらいの荒療治をしていれば、何かが変わったのかも知れないが。

 横浜が立ち直らない限り、セ・リーグの復活は無いのかも知れない。

3 件のコメント:

  1.  人気のセ、実力のパと言われて久しいからねぇ。

     確かにパの方が(イーグルスを除いて)戦力・実力が拮抗している感じがします。



     セはスワローズまでの4球団とそれ以下との格差が大きいような。

     YS・C・YBの共通点として、選手を育ててはMLBを含む他球団に持っていかれる「ファーム」と化しているところがあるかもしれません。



     あとはDHが関係するかな…?

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  2. >hiroshiさま

     メジャーリーグでも、DHを採用しているアメリカンリーグの方が、制度採用以降、ワールドシリーズを37回中21回制しています。関係あるのかも知れませんねぇ。



     ”野球は9人でやるもの”だと思っているので、この仮説は認めたくないですが。

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  3.  投手は1番から9番まで息が抜けず、また打順が回...

     そして、そんなたくましい投手を相手にする打撃陣もレベルが上がるという論法ですよね。



     極論アメフトみたいに攻撃と守備でそれぞれのスペシャリストをそろえれば現状よりも強くなる道理でしょうか。



     僕も投手を特別扱いするDHには違和感があるんだけど、現在の国際基準はDHだもんね…。

     そのうちセもDHを導入するかも知れません。

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