2019.5.17 中日ドラゴンズ×読売ジャイアンツ@ナゴヤドーム
G 000 003 001│4
D 000 001 000│1
8回ウラ。レフトスタンドのジャイアンツファンは、誰がリリーフとしてコールされるのか予想できずにいた。呼ばれたのは中川。クックがケガで戦線離脱してから、暫定的に9回を任されているはずの中川が、このタイミングで呼ばれる。その瞬間、ジャイアンツファンは察した。そして、周りからもこんな声が漏れ始める。
「9回は澤村?」「まさか澤村なの?」
ザワつくスタンド。
そんな雰囲気だからこそ、9回表に飛び出した炭谷のタイムリーツーベースによる1点は大きかったし、歓声が凄かった。3点差なら一応セーブ機会ということだし、そんなに緊迫した場面ではなくなったからだ。
9回ウラ。予想通り澤村の名前がコールされると、ある程度予想はしていたものの、やはり何とも言えないどよめきが巻き起こる。
「大丈夫なの?」「ここで澤村か。」
先頭打者は代打の友永。初球はファール。振ってくれて助かったと思う。ここで見逃していたら全然違った結果になってたかも知れないし、次の投球を打って簡単にセカンドゴロに倒れてくれたが、ここで粘って四球でも選ばれていたら、多分、ドームの雰囲気は一気にドラゴンズに傾いたと思う。ただ、結果はセカンドゴロ。これで、逆にレフトスタンドのジャイアンツファンの雰囲気が一気に変わった。
行ける。
次の代打堂上が三振に倒れると、そこがナゴヤドームとは思えないほどの、澤村コールの大合唱。名前がコールされた時の何とも言えない落胆の雰囲気から、僅か数分間の出来事にして、これだけの雰囲気の変わりよう。野球観戦で、これほど心を震わされたのは、過去においてもそんなに無いかも。
澤村が復活するかは、もう何試合か観てみないと分からないとは思うが、少なくとも今日この試合を観戦した巨人ファンは、今後澤村が打たれることがあっても、澤村のことを信じてみようと思うのではないだろうか。
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