2024年8月14日水曜日

プロ野球選手の成功基準

 ふと、プロ野球選手としての成功の基準とは何だろうかと考えた。

 有名なのは、いわゆる「小関基準」で、これはスポーツライターでドラフトの解説でもお馴染みの小関順二氏が定めた基準。具体的には以下のとおりである。

野手:500安打かつ1000試合
投手:50勝かつ300試合 ※セーブとホールドは0.5勝換算

 これは、けっこうハードルが高いと思っていて、これに代わる自分なりの基準を作りたいと思った。

 とは言え、野手の500安打というのは、けっこう良い感じだと思う。500安打放てば、1000試合出場している必要は無いだろう。ちなみに500安打前後の選手は、OBでは鳥越、木戸、G.G.佐藤、垣内、巨人緒方、天谷、吉田剛あたり。現役だと宗、甲斐、楽天阿部、巨人大城、松本剛。成功のボーダーラインの選手として、けっこうしっくりくる。

 野手として大成功は、もちろん名球会の2,000安打。ということは、大成功の25%程度が成功ラインと言えるかな。その観点で投手の基準を考えると名球会の200勝×25%=50勝ということになるが、今の野球では200勝は球史に残るレベルの活躍をしないと到達できず、150勝すれば大成功と考えるのが妥当だろう。その25%なので40勝が成功ライン。

 40勝前後は、OBだと中込、楽天永井、二木、川島亮、日ハム八木。現役だと西武今井、DeNA大貫、ロッテ小島あたり。こちらもしっくりくる。

 セーブとホールドを0.5勝換算するのはちょっと乱暴な気がして、セーブは名球会の250セーブ×25%の60セーブとする。

 野手の500安打と投手の40勝は、ともに、主力を4年ほど張れば到達可能な数字だと思うので、これを中継ぎに適用すると、50試合×4年ということで、中継ぎ投手向けに200試合という基準も設けたい。

 まとめると、以下の通りとなる。

野手:500安打
投手:40勝または60セーブまたは200試合

 ただし、日本ではメジャーと違って、どうしても同じチームで活躍し続けて欲しいというファンの思いもあるので、この数字を同一球団で達成していることも条件としたい。

 ただ、積み重ねた数字のみで成功したかどうかを決めるのもちょっと違う気がする。短期間であったとしても、トップクラスの輝きを放った選手は成功と言えるだろう。

 具体的には、タイトルホルダーであったり、特別なことに選出された選手は、それだけで成功と言えると思う。

 対象となるタイトルは、基本的には連盟表彰のものにするべきだと思っていて、以下の通り。

 MVP、新人王、首位打者、最多安打、ホームラン王、打点王、最高出塁率、盗塁王、最優秀防御率、最高勝率、最多勝、最優秀救援、最優秀中継ぎ、最多奪三振、正力賞、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、カムバック賞、日本シリーズMVP

 その他の特別なことの選出は、以下をあげたい。

 月間MVP、オールスター、国際大会の日本代表

 小関基準に代わるMSV基準として定めてみた。せっかく考えたのだから、このブログでも活用していきたいと思う。

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