2007年1月13日土曜日

中村問題について考える

 オリックスバファローズ中村選手の退団が正式に決まった。ニュース記事はこちら(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)。

 公傷の扱い、代理人問題、減額制限(25%。但し、前年度の年俸が1億円を超える選手は40%)を超える減俸の提示など様々な要素が絡み合い、一度こじれ始めた両者の関係は、交渉が進むたびに悪化していったように思われる。

 今回の問題は、事実上の戦力外通告とも言える「減額制限を超える減俸の提示」を、ほとんどの球団において来シーズンの陣容が固まった「12月12日」に行ったということが、一番の原因だと思う(事前に下交渉があったのかも知れないが)。球団としては、選手を戦力として評価しているのであれば当然減額制限以内の提示をするわけだし、それを超えるダウン幅ということは、いわば解雇して再雇用しているようなもの。それならば選手にも他の球団を選ぶことのできる期間を与えるべきだと思う。今後は、今回のような問題が再発しないよう、減額制限を超える減俸を提示する場合の提示期限みたいなものをルール化するような対策を講じることを検討していく必要があるかも知れない。

 このように球界にちょっとした課題を投げかけた今回の問題。とはいいつつも当面の興味は中村の今後の行方だ。国内は全球団とも興味無し。メジャーから声がかかることも期待できそうになく、韓国は既に全球団とも外国人枠に余りなしと、行き場を失っている状態。そんな状況ではあるが、国内のどこの球団なら可能性がありそうか、現有戦力を分析してみたい。

 以下、中村のポジションを考慮して、今シーズンの予想メンバーを、一塁手、三塁手、DH(パのみ)の順であげてみたい。

F:木元、グリーン、小田
L:カブレラ、中村、リーファー
H:松中、小久保、ブキャナン
M:福浦、今江、ズレータ
Bs:北川、ラロッカ、清原
E:リック、フェルナンデス、山崎武
D:ウッズ、森野
T:シーツ、今岡
S:リグス、宮出
G:李承燁、小笠原
C:栗原、新井
YB:吉村、村田

 名前をあげた選手には申し訳ないが、他球団と比較して圧倒的に見劣りするのが日ハム。小笠原、セギノール、新庄とチームの軸と言える選手が一気に抜け、大幅に攻撃力がダウンしそうな今シーズン。「三塁は(新外国人の)グリーンもいますし」なんて言わず、獲得を検討してみてはいかがですか?高田さん。

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