2007年1月19日金曜日

Bs前川投手の解雇に思う

 無免許運転騒動を起こしていたオリックスバファローズの前川投手が球団より契約解除を言い渡された。ニュース記事はこちら(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)。

 それにしてもひどい凋落ぶりである。と、これは前川投手のことではなく、オリックスバファローズの話。

 ちょうど12年前。神戸は大震災に見舞われていた。そこで希望の星となったのがオリックスブルーウェイブだった。

 当時、ソフトバンクホークス(当時のダイエーホークス)は万年Bクラスの弱小チームで、こともあろうことかファンから王監督に生卵が投げつけられるほどの惨状だった。AKD砲が秋山のトレードにより解散し、石毛と工藤もチームを去った西武は魅力を失いつつあった。ロッテは千葉移転3年目で第一次バレンタイン政権の年であり、ようやく人気が出始めた状態だった。ブライアントと石井がケガで戦線離脱した近鉄は、野茂もチームを去っており人気者が居なくなっていた。日ハムは北海道移転前で東京ドームの魅力だけで持っているチーム状態だった。

 そんな中、イチロー・田口を擁し、都会的で洗練されたイメージのオリックスブルーウェイブは、間違いなくリーグNo.1の人気を誇っていた。

 それなのにこの凋落ぶりはどうだ。

 近鉄との合併騒動で完全に悪役に回ったこともあるが、そもそも2002年より毎年監督を交代させるというビジョンの見えないチーム編成、生え抜きの功労者であり将来の幹部候補生であるはずの谷選手のトレード放出、中村紀との見苦しい確執など、イメージダウンに繋がることが相次いでいる。そして、ついには2008年からは神戸を捨て本拠地を大阪ドームにすると言う。

 パ・リーグのその他の球団は、地元に根付いて人気球団へと成長していっているからこそ、オリックスの惨状が目立って仕方ない。

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