2007年8月2日木曜日

富士登山2007 ~ご来光、登頂、そして砂走り~

 富士登山二日目。山小屋の人が頂上までの所要時間とご来光の時刻から逆算して、1:30に声をかけてくれる。我々もその声で目を覚まし、事前に買っておいたパンで朝食を済ませ、2時に山小屋を出発した。ちなみに、1日目の七合目あたりから無くなりかけていた指先の感覚は、山小屋で一晩を過ごしたおかげで見事復活。山小屋宿泊プランは、標高の高い環境に体を慣れさせる意味でも効果的かも。

・2:20
 本八合目胸突江戸屋到着。今回、3人パーティで挑んだのだが、そのうち1人がここでリタイア。この人は初の富士登山だったこともあり、これは致し方ないところ。むしろここまでよく頑張ったといったところか。胸突江戸屋からでもご来光を拝むことができるので、一休みしてここからご来光を拝むことを勧め、我々は頂上を目指す。

・3:00
 八号五勺に到着。本八合目胸突江戸屋からは、河口湖口登山道と合流するため、登山者が爆発的に増える。このため登山道は大渋滞。体力的にはまだまだいけるのに前に進めない状態が続く。

・4:00
 九合目(鳥居)通過。大渋滞は更に続く。その混雑さは2~3歩歩いては1分ぐらい立ち止まるほど。夏休み期間中の週末ということである程度の混雑は覚悟していたが、これほどまでとは正直想定外。江戸屋を1:00頃に出発していくパーティも結構居たが、彼らはこうなることを想定していたのだろうか。この頃から東の空がぼんやりと明るくなりはじめ、頂上でのご来光を諦めるムードが漂い始める。

・4:25
 どんどん明るくなってきて、もうヘッドライトは要らない状態。頂上はまだだいぶ先だし、相変わらずの大渋滞だし、どう考えても頂上ご来光は無理そうなので、早々と登山道の脇に広めのスペースを確保し、そこでご来光を拝むことを決める。

・4:47頃
 ご来光。雲の中から姿を現す太陽は、何度見ても感動の一言。陽の昇るスピードは思っている以上に速く、少し見逃しただけで太陽の位置は大きく動いているのがよく分かる。また、太陽の上昇と共に気温もグングンアップ。やはり太陽の恩恵は素晴らしい。

・5:45
 登頂。頂上の直前は急な岩場もあり、けっこうな難関。登山客も多いが、この難関を突破するのに時間がかかることもあって渋滞していたのだろう。ちなみに頂上の直前にはこんな狛犬が。

 頂上は、ある程度予想していたが、とにかく登山客が溢れかえって大混雑。座るスペースもなかなか確保できないし、お土産を買おうにも人込みのせいで売り場までなかなか辿り着けないぐらいの状態だった。

・6:20
 下山スタート。お鉢巡りすることも考えたが、本八合目に一人残してきているし、もう一人の同行者はお鉢巡り未経験者だったが、体力的にキツイということだったので、お鉢巡りを断念し下山することにした。

・6:50
 本八合目到着。渋滞もあったとは言え、約3時間かけて登った道のりをたった30分で降りてきたのかと思うと、何だかちょっぴり複雑な気分だ。ちなみに途中で雪の残っているところを発見した。

 ここで3人が再合流。しばし休息をとったあと、それぞれのペースで下山開始。

・7:40
 河口湖口下山道との分岐店到着。ここで下山道を間違うとエライことになるので全員で道を確認し、慎重に歩みを進める。

・8:00
 本七合目到着。素直に須走口下山道を下山していれば、本七合目の山小屋は通過しないはずだが、河口湖口下山道との分岐点直後にあった須走口登山道と下山道の分岐点で道を間違えて、登山道を降りてしまったために、この山小屋に到着するハメに。ここから下山道に合流できるため、致命傷にはならなかったが、分岐点が分かりにくいので注意が必要だ。ちなみに僕は分岐点の存在そのものには気付いていたが、特に看板も無かったため、本来下山道であるはずの道を、ブルドーザー専用の道と思い込んでしまったのが、道を間違えた原因。

・8:25
 七合目到着。この直後から須走口名物の砂走りが始まる。

 砂走りは、よく言われるように、まさに「飛ぶように走る」感覚。下が柔らかいので膝への負担も少なく、一歩で数メートル進む感覚で一気に下山することができる。ただし、ずっと走っている状態のため、体力的にキツく、何度か休憩を強いられた。ここで大活躍なのがマスクとスパッツ。とにかく砂埃がすごいのでマスクは必須。マスクを持っていかない人はバンダナやタオルで鼻を口を覆うといいだろう。そしてスパッツは靴の中に砂や石が入って来るのを防ぐのに、超効果的。僕も最初は効果を疑っていたが、使ってみてビックリの大効果だった。

・8:50
 砂走り区間終了。その後も一部砂走りに近い状態の場所もありながら、下山道は更に続く。

・9:25
 砂払五合目到着。駐車場に到着してないのに五合目を名乗るなよと言いたくなるが、まあ仕方ない。休憩していると、河口湖口へ下山するつもりが、分岐点で間違えてしまい、その間違いにようやく気付いた女性2人パーティと遭遇。売店のスタッフにどうやって帰るか相談していたが、そもそもここまで降りてくるまでに何故気付かなかったのかとても不思議。分岐点で間違ってしまったことは仕方ないにしても、少しでも富士登山の知識があれば、少なくとも砂走りが始まった時点で何らかの疑問を持つものだと思うんだが。

・10:00
 下山。毎回思うのは、富士登山は登る時は心肺に負担がかかり、下山時は膝に負担がかかるということ。そして、登山中の大変さが凄く記憶に残るので、富士登山前には付け焼き刃的ではあるが心配機能は少々鍛えるのに、下山時に負担がかかる膝を鍛えることはスッカリ忘れてしまうために、結果的に富士登山通じて最も痛めるのは膝であるということ。そして、今回もこれまでの反省が全く活かされず、下山途中から膝がガクガクに。特に砂走りが終わった辺りからは、一歩歩くごとに膝にズキッという痛みが走った。もし、また次回富士登山をする機会があれば、登山よりも下山対策をしっかりとやって臨みたい。

 ちなみに山頂まで一緒に行った同行者は10:30に、本八合目でリタイアした同行者は12:30にそれぞれ下山。そして下山後は恒例の温泉ということで、須走口ふもとの「天恵」に立ち寄った。

 今回、何よりも良かったのは全行程通じて雨が全く降らなかったこと。そして美しいご来光を拝むことができたこと。残念ながら僕自身2回目の頂上ご来光は達成できなかったが、そんなに簡単に達成できることでは無いと思っているし、だからこそまたいつの日にか再びチャレンジしてみたくなるというものなのだろう。

2 件のコメント:

  1. AUFCかいちょ2007年8月2日 17:12

    ども、富士登山お疲れ様でした。相変わらずのヘタ...

    ども、富士登山お疲れ様でした。相変わらずのヘタレ振りで迷惑をおかけしました。で、まだ筋肉が痛いのは私だけでしょうか?

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  2. >AUFCかいちょさま

     いえいえ。急なお誘いでしたが、企画にのってもらってありがとうございました。ちなみに、僕は火曜日まで筋肉痛でしたよ。(^^)

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