2009年8月13日木曜日

伊良部復帰について考える

 伊良部が四国・九州アイランドリーグで日本球界に復帰することになった。ニュース記事はこちら。

 「伊良部が高知と契約 新フォーム披露、12球団復帰狙う」(後日追記:過去ニュース記事のためリンク切れ)

 このニュースを聞いて、多くの野球ファンが違和感を覚えていると思う。少なくとも、これまで、我々が知る限りでの彼の性格から考えると、その実績・プライドからしても、そこまでして野球を続けたいと考えているとは、思えないからだ。他の選手なら「ボロボロになるまで野球を続けたい」とか「プロ野球選手であり続けるために執念を燃やす」ということになるのだろうが、どう考えても、伊良部はそういうタイプではない。

 逆に四国・九州アイランドリーグ側の思惑が見えなくもない。同リーグは、一定数の選手をNPBに送り込めるようになってきていはいるものの、大半が育成枠での指名。伊良部というビッグネームの入団は、人気面・観客動員面という効果以外にも、NPBに対しての地位向上も図られ、更には、元超一流選手が入団することが選手達への大きな刺激にもなるだろう。それによる選手のレベルアップも見込まれる。日本ハムに入団した新庄がチームに様々な面で影響を与えたように、伊良部が同リーグに色んな影響を与えることをリーグ側が期待しているのだろう。もちろん、新庄と伊良部ではキャラも違うので、与える影響の質は違うだろうけど。

 となると、ますます分からないのが、伊良部の胸の内だが、四国は伊良部が高校時代を過ごした、いわば第二の故郷。地元還元ということではないにしても、これを足がかりとして、四国で何らかのビッグビジネスを考えているのではないだろうか。そんなことを予感させる、今回の出来事である。

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