基本的に、セルフカバー盤とか、リアレンジ盤は好きではない。楽曲に新しい魅力を加えるというよりも、楽曲本来の良さを消してしまうことが多いと感じているからだ。とは言え、もちろん、アレンジしなおすことによって、魅力がより引き出されたと感じたことも少ないわけではない。
ということで、SPEEDの「SPEEDLAND」は、シングル曲を中心に、ボーカルを録りなおして、アレンジも変えた、セルフカバー盤。ファンとしては期待しつつも、元の魅力が失われていないか心配もしながら聴いてみた。
M01.Long Way Home
出だしから、あれっ?といった感じ。録りなおしということで、変化を与えないといけないということが過剰に意識されている感じ。
M02.あしたの空
これはオリジナルのリリースから、間がないということもあり、変わってない印象。これは録りなおしてないのかも。
M03.Body & Soul
なかなか良い感じ。考えてみれば、オリジナルのリリースは10年以上も前。ボーカルに10年の深みが加わっていている。
M04.STEADY
これは、良い意味でオリジナルとそんなに違いがない。後のM06.ALIVEでも同じことを感じたのだが、これは、彼女らのバラードは、当時からかなりの完成度があったということを意味しているのだろう。
M05.Wake Me Up!
イントロが大きく変わり過ぎてて、何の曲だか分からなかった。ビートをきかせた新しいアレンジは悪くないだけに、イントロの印象が悪いのが残念。
ここまで聴いて、自分自身が「セルフカバー・リアレンジが好きではない」と考えている、その理由に気付かされた。イントロである。
世の中、イントロクイズというジャンルがあるぐらい、楽曲のイントロは重要だ。好きな曲のイントロが流れただけでゾクッとした経験をお持ちの方も多いはず。でも、アレンジを変える際に、イントロを変えてしまうことは少なくない。これが、楽曲の力を構成する大事な要素を失わせてしまっているのだから、そりゃ好きにはなれないということだ。
と、スッキリしたところで、それ以降の曲で気になったものについてコメントを。
M10.熱帯夜
この曲の収録は嬉しいし、ビックリした。改めて録りなおしたってことは、秋からのツアーでもやるのかな?ツアー行きたくなってきた。
M11.ALL MY TRUE LOVE
バラードの曲とは逆に、この曲では、彼女らがデビュー当時の瑞々しさを今も残しているということを感じられた。
ということで、ミュージシャンの皆様。楽曲を再録する場合、イントロだけはいじらないよう、お願いいたします。
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