2010.05.12 中日ドラゴンズ×福岡ソフトバンクホークス@ナゴヤドーム
H 000 001 000│1
D 001 200 02X│5
先発は吉見とホールトン。立ち上がりはホールトンの方が良かった。往年のブロスを思い起こさせるような長身から投げ下ろす剛速球。これが打てない。一方で吉見は安定感に欠ける立ち上がりで、初回、2回と簡単にランナーを許す。
試合が動いたのは3回ウラ。簡単にツーアウトを取るも、伏兵岩崎達に左中間に運ばれるツーベースを打たれる。ここで打率4割を超える森野が鮮やかなタイムリー。この電光石火の攻撃で先制した。
この後の吉見が圧巻。続く4回表はホークスは3番から始まる強力打線だったのだが、オーティズ、小久保、多村をあっという間に三者凡退に切って落とす。これでこの試合の勝負の行方が決まった。
その後は吉見は別人のようなピッチング。6回に川崎のホームランを打たれた直後に、森野のエラーが出た時に、ちょっとだけドームの雰囲気が悪くなったが、そこ以外は全く危なげなかった。以前(独立リーグ観戦記~足で撹乱~)にスリーアローズ戦でも、エースの洪成溶がチーム勝ち越し直後にガラっとピッチングが良くなって、逃げ勝った試合があったが、これが勝てる投手ということなのだろう。これがすなわち試合を作るということだと思うし、こういう試合を見ていると、野球において先発投手が果たしている役割の大きさが、改めて感じられる。
ドラゴンズは8回以降に継投に入り快勝。8回ウラに追加点が入ったため岩瀬を見ることができなかったが、仕方なし。
ただ残念だったのは、この継投策。4回以降の吉見のピッチングは完璧だったし、交替した時点では、まだ89球しか投げてなかったので、問題なく完投できるペースだったはず。むやみやたら完投にこだわり過ぎるもの良くないのかも知れないが、それでも仮にもエースなんだから、今日みたいな試合では完投してもらいたかった。そうでないと、いつまでたっても「ドラゴンズのエース」から「球界のエース」にランクアップできませんぜ。
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