これから6回にわたって、屋久島旅行について書いていこうと思う。まず1回目はメインイベントとなった縄文杉登山。登山と言う名は付くが、トレッキング感覚で行くことができる。
○4:15
ホテル出発。ガイド付きのツアーに申込んでいたためホテルまで迎えに来てもらえた。ちなみにこのガイド、縄文杉まで行って帰ってくるという目的のみを達成するためには特に必要ない。ガイドがいないと迷うような山道でもないし。でも、ペースメイキングをしてくれたり、珍しい動物を発見してくれたり、植物を紹介してくれたりと、長いトレッキングの道中を飽きさせない解説が盛りだくさん。特に初めての人は、絶対にガイド付きにした方がいいと思う。
○5:20
登山スタート。登山口はこんな感じ。
全行程約11Kmのうち、約8.2Kmほどはこのようなトロッコ道をひたすら歩く。ちなみにこのトロッコ道は、昭和40年代まで行われていた屋久杉の伐採で、切り倒された材木を運搬するのに使用していたもの。現在も自然倒壊した木を運ぶのに使われている。
しばらく歩くと登山道で最初の屋久杉が登場する。
ちなみに、屋久杉とは屋久島の杉のうち樹齢1,000年を超えるものを言うとのこと。
屋久島の森の特徴は、「着生」なる現象が発生していること。着生とは、土から生えずに、他の木から生える現象。但し、他の木に根付いてそこから栄養を吸収するのではなく、他の木の幹等をつたって土まで根を伸ばし、そこから栄養を吸収する。
こんな感じで、杉の木なのに、全く別の葉が生い茂って見える。この着生がいたるところで発生しているのが屋久島の特徴。
途中の橋の上から。大雨が降ったときは、この写真の岩の部分は全部川になるという。これは、屋久島が基本的には花崗岩の塊であり、保水力が低いことが要因。島の土の深さは平均すると1m程度とのこと。
6:30頃に朝食をとった広場。昭和40年代まではこの一体には集落があって、この広場は小学校の運動場だった。
食事中に鹿登場。この写真に限らず、少しブレている写真が多いが、これはこの日が曇り空だったことと、そもそも森の中ってことで全体的に暗かったことが原因。もちろん、僕の撮影技術が足りないことも要因だが。
ちなみに、この鹿は人間を恐れることもなければ、エサ欲しさに近寄ってくることもない。これは、人間の食べ物を与えないってことを徹底しているためであり、人間の食べ物の味を知らないから、近寄ってこないってことらしい。改めて、餌付けしないことの大切さを知らされた。
○8:45
トロッコ道の終点。いよいよここから本格的な山道に。
このあと、「いま、会いにゆきます」のDVDジャケットを撮影したポイントを過ぎ、ほどなくしてウィルソン株に到着。
○9:25
ウィルソン株。巨大な屋久杉で、既に伐採されているが、切り株の中に入ることができる。そして、見上げると何ともロマンチックな情景が目に飛び込んでくる。
この日はオフシーズンのため、ここでしばし休憩。観光シーズンだと、流れ作業のように撮影してはすぐ次の人に場所を譲ることが求められるとのこと。オフシーズンでよかった。ちなみにこのハートマークは、切り株の中でも、ある一点から見上げないとこの形には見えない。他の場所から見上げても単なる丸い穴にしか見えないのである。なので、こんな形を作った自然界も不思議だが、これを見つけた人もすごい。
このあたりからヒメシャラなる木が目立つ。一つだけ色が赤く、何とも不思議な色合い。
これが大王杉
登山道にある屋久杉には名前が付けられているものが多い。
○10:30
いよいよ世界遺産登録地域へ。
○11:00
登山開始から約5時間半。いよいよ、この階段を登ると縄文杉とご対面である。
写真を拝見しているだけでも、自然の偉大さが伝わ...
返信削除やはり、うわさどおり、縄文杉を見るには、若いうちじゃないと・・。5時間半ですか@@;;足、腰が丈夫なうちに行かないといけないですね。
>おながどりさん
返信削除5時間半と言うと大変そうですが、休憩を挟みながらなので、思っているほど大変じゃないですよ。見た事ないような大自然が次々と出てくるので、歩いてて飽きないですし。
今回も、メンバーの一人は、普段あまり運動していない人でしたが、特に苦しむことなく、無事に到達できましたしね。