2010年6月6日日曜日

独立リーグ観戦記 ~ケガ人続出で正念場~

2010.06.05 三重スリーアローズ×長崎セインツ@四日市霞ヶ浦球場
長崎 000 001 100│2
三重 001 201 01X│5

 先発は倉崎。毎回のようにランナーを出すも、粘りのピッチングで得点を許さないのが倉崎の持ち味。三者凡退は初回のみだったが、持ち味を存分に発揮し、6回と2/3を2失点の堂々のピッチング。7回はヘロヘロになり早目の大島投入となったが、その大島も危なげないピッチングで3セーブ目をマーク。見事な投手リレーで三重が勝利した。なお、意外にも倉崎はこれが今季初勝利。

 打線は初回、1死3塁で、3番川咲がレフトへのやや浅めのフライ。3塁ランナー宮田はタッチアップの構えを見せると、長崎のレフトは焦り気味にホームへ悪送球。しかし、浅めのフライだったため、宮田のスタートは構えのみで、本塁へ突入する気は全く無し。これは明らかに宮田と三塁コーチの判断ミスであり、スキあれば次の塁を奪うという姿勢が出ていない証拠でもある。結果的に勝ったからいいものの、こういう小さなミスが、勝負の行方を左右することは多い。このプレーに関しては反省してもらいたいものだ。

 3回に相手の送球ミスで先制すると、4回にはスタメン起用の野田のタイムリーと相手のエラーで追加点。6回に1点失うも、そのウラにすぐにクラッチヒッター二口がタイムリーで追加点。これが大きかった。

 8回には悩める主砲美濃がタイムリーエンタイトルツーベースでダメ押し。理想的な試合運びだった。

 スタメンはこちら。

 霞ヶ浦球場のスコアボードはとても見難い。写真ではメンバーが分からないので、あらためて紹介。

・長崎セインツ
1二 水口
2遊 陽
3三 松原
4指 田中
5右 大西
6中 駒井
7左 安田
8一 林
9捕 富岡
先発 酒井

・三重スリーアローズ
1遊 宮田
2右 前田
3三 川咲
4一 美濃
5左 奥脇
6指 治下
7中 二口
8捕 野田
9二 奥本
先発 倉崎

 オーダーに大幅な変更が。

 桑島は、昨日の試合で負傷した模様。どうやら脱臼らしく、長期戦線離脱も。野田は昨日の試合で途中出場し今季初ヒットを含む2安打の大活躍。これが、今日のスタメン抜擢の決め手だろう。この日も2安打1打点の大活躍で、このままレギュラー捕手を奪取も充分あり得る。

 これが野田。バントの構えからヒッティングに出る「細川打法」が野田の特徴。

 昨日、入団いきなりのスタメン起用で大当たりの治下はこの日もスタメン。凄みのある構えが今日も健在で、鋭い当たりのヒットを飛ばしたが、走塁中に足を痛めて途中交替。桑島に続き、打線のキーマンの負傷は、チームにとってかなり痛い。

 治下と北村の加入で打線に厚みが出てきたし、野田の調子が上がってきて、レギュラー捕手の競争も激しくなってきた。しかし、そんないいチーム状況に水を差すように桑島と治下がケガで長期戦線離脱の危機。このピンチをチーム全体で何とか乗り越えてもらいたいものだ。

 新入団の治下と北村。

 津球場のBSO表記に慣れすぎたため、逆に違和感を覚えるSBO表記。

 倉崎がヘロヘロになり、早めの投入となったサブマリン大島。

 ヒーローインタビューは倉崎・野田の三重県出身バッテリー。

 試合終了後は、選手がスタンドに来て、ファンと勝利の喜びを分かち合った。このファンサービスは初めての試み。

 四日市霞ヶ浦球場。津球場と比べて、ファールグランドが明らかに広い。

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