2010年6月5日土曜日

独立リーグ観戦記 ~治下が衝撃的なデビュー~

2010.06.04 三重スリーアローズ×大阪ゴールドビリケーンズ@津球場
大阪 303 010 410│12
三重 002 000 411│8

 先発のエース洪成溶が5回7失点のまさかの大乱調。二番手の河田もつかまり、投手陣が崩壊しての大敗。ただ、打線は珍しく粘りを見せ、最後は二死満塁で一発が出れば同点、しかもバッター川咲と見せ場は作った。7回表が終わって11-2の9点差からの猛追撃は、明日へ繋がる攻撃だった。

 これだから野球は面白い。9点差がつけば、普通なら捨てゲーム。でも野球は最後のアウトを取るまで何が起こるか分からないから、10点取られても11点目を取らせないよう最善を尽くす必要がある。

 とは言え、一発勝負のトーナメントではなくペナントレースだから、全ての試合で全戦力をつぎ込んで勝ちにいくこともできない。試合が壊れた場合は、レギュラー以外の選手に経験を積ませることも、長い目で見ると重要なのだ。

 しかし、前述の通り野球は最後まで何が起こるか分からないスポーツなので、重要なのは試合に出ている選手は常に集中力を切らさずに、全力でプレーすること。それにより無駄な失点は1点でも少なくし、取れる得点は1点でも取りにいくことが、勝負のドラマをひきよせる。

 今日は切込隊長桑島を早々に引っ込め、途中からはベストオーダーではなかった。でも、出ている選手からは気の抜いたプレーによる無駄な失点はなかったし、逆に相手の緩慢な守備のスキをついて、宮田が好走塁をみせるなど、高い集中力を見せた。それが、終盤の追い上げに繋がったのだろう。

 今日のスタメン。

 6月に入って新入団した治下と北村を、いきなりスタメン起用。中でも治下は4打数2安打で、しかも1本はフェンスまで届く大きなスリーベース。構えに迫力があり、スリーアローズに欠けていた長打力・得点力を持った選手である。近いうち、いや、明日からでも4番を任せられる選手だ。桑島と宮田がどれだけ塁に出てもホームに返ってくることができなかったスリーアローズ打線だが、その悩みが解消される日も近い。

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