2011年3月25日金曜日

4月12日両リーグ同時開幕へ

 二転三転していたセ・リーグの開幕だが、本日(24日)の理事会にて4月12日開幕でほぼ決まった。26日のオーナー会議にて正式決定となる運びだ。本日発表された内容の骨子はこちら。

1)開幕日を4月12日とする
2)4月中、東京電力・東北電力管内でナイターを開催しない
3)延長戦は3時間30分を超えて新たなイニングに入らない
4)4月中、東京ドームではデーゲームも行わない

 結果的に、パ・リーグが発表した案を、マスコミ中心に是として取り上げ、それに世間全体が流されてしまい、そのまま落ち着いてしまったという印象だ。

 そもそも、何故開幕を延期しなければならないのか?娯楽産業だから?電力を大量に消費するから?それならば他の娯楽産業はどうか。映画館・ゲームセンター・パチンコ屋。東京ドームはナイターを開催すると、一般家庭の5,000戸分の電力を消費するとのことだが、例えばパチンコ屋だって、あれだけの照明と機械なのだから10戸分ぐらいは消費するだろう。都内に500件ぐらいはあるだろうから、それだけでも、東京ドーム分は消費している。野球だけが業界全体で営業停止状態に追い込まれて、他の産業がそうならないのはどう考えても不公平だ。いや、もしかしたら、他の娯楽産業も営業停止状態に追い込まれているのかも知れないけど。そうだとしたらスイマセン。(別に映画館・ゲームセンター・パチンコ屋に恨みはありません。たまたま思いついた娯楽施設がこの3つだっただけのことです。)

 まあ、そうは言いつつも、電力事情に最大限配慮するとして、それならば、夏以降、再び計画停電の可能性が高いということなので、上記2,4の措置は夏も実施するべきだろう。何故、それを発表しないのか。更に、何故、4月12日開幕ならOKなのか?計画停電は4月いっぱいは続くと見込まれている。それならば、開幕は5月ではないのか?3月25日がダメで4月12日ならOKという理由は全く見付からない。大きくは報道されてないけど、徐々に火力発電所とかが復活しているようなので、4月12日には電力が何とかなるメドがたっているのかも知れないけど。

 更に、選手会の言い分も気に入らない。12月にずれ込んでも、144試合・CS・日本シリーズをやり切ると言っているが、昨年の日本シリーズを思い出して欲しい。11月の初旬に千葉マリンのナイターで行われたシリーズでは、観客は凍える思いをしながら観戦していた。それが12月?まさかナイターでやるつもりではないよね?それこそ、ファンのためにはなりませんよ。まあ、僕のペナント予想が当たるようなことがあれば、ジャイアンツvsホークスの日本シリーズになるはずなので、大丈夫だけど。ともかく、その場しのぎの発言をしているようにしか聞こえてこない。

 残念なのは、主に巨人の清武代表の発言について、一部のみを切り取られて、うまい具合に悪者扱いして報じられていること。清武氏の言い方もちょっとどうかと思うところもあるが、それにしてももうちょっとメディアの伝え方も他にあるだろう。完全に悪者扱いで報じるから、それに影響され、世論全体がセ・リーグを敵視しているかのような雰囲気になってしまう。実際、僕の周りには3/25開幕賛成と言っている人も居るが、残念ながらそういう声はファンの声として上がっていかない。

 念のため書いておくが、別に何があっても3月25日若しくは29日に強行して開幕すべきだと思っているのでは、決して無い。これまでセ・リーグ側が主張していたことが完全NGで、逆にパ・リーグの主張が全面的に受け入れられていることについて、それは違うんじゃないかと言いたいだけである。

 最後に、これだけはどうしても紹介したい。3月25日発売の週刊ベースボール4月4日号に清武氏のコラムが掲載されている。(隔週で連載しているものである。)

 (ベースボールマガジン社 週刊ベースボール4月4日号より)
 一部分のみ切り取られて報じられている清武氏の発言だが、そこに込められている真意が伝わってくるコラムだ。

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