2011年3月20日日曜日

勝敗を決めずして何が野球か

 セ・リーグが節電対策の一環で、今季は試合を9回で打ち切り延長戦は行わない案を提示した。

 まだ案の段階なので、決定ではないが、それにしてもこれはないでしょ。勝敗を決めるからこそのスポーツ。本来なら決着を付けるところまで試合をやるべきところ、野球だとキリがなくなるので仕方なく引き分けの規定を決めていると考えるべき。それなのに、延長を行わないとは何たること。節電の必要性は分かるが、野球を野球でないものにしてまで、無理やり強行すべきではないと思う。こんな策よりは、電力事情が戻るまでは東京ドームの使用は中止して、その分は富士川以西の球場で行うことにすればいいことだと思うのだが。

 ちなみに、昨シーズンのセ・リーグの最終結果はこちら。
1 中日 79勝62敗3分 .560
2 阪神 78勝63敗3分 .553
3 巨人 79勝64敗1分 .552
4 ヤクルト 72勝68敗4分 .514
5 広島 58勝84敗2分 .408
6 横浜 48勝95敗1分 .336

 これが、延長戦が全部引き分け扱いだったとすると、こうなる。
1 中日 72勝58敗14分 .554
2 巨人 73勝61敗10分 .545
3 阪神 73勝61敗10分 .545
4 ヤクルト 70勝63敗11分 .526
5 広島 54勝75敗15分 .419
6 横浜 47勝89敗8分 .346

 違和感ありまくりの引き分け数。加えて、順位決定方式は1)勝率、2)直接対決、3)前年度順位の順番で決定されるので、直接対決も12勝12敗と五分だった巨人と阪神の順位は、前年度順位に従い、入れ替わることになる。

 順位入れ替わりはともかくとして、こんな引き分けだらけの真剣勝負なんて、果たして楽しめるものなのだろうか。野球は野球であること維持した上で、今の電力事情にどう対応していけるのか考えていくべきだ。

2 件のコメント:

  1. 暫定対策にそこまで噛み付くかね・・・(^^

    勝敗にこだわるなら、サッカーのPKのように

    絶対に短時間で決着がつく方法を提案しては?

    例えばホームラン競争とか。



    しかし野球にはそこまで定着した制度がないから、

    今すぐの判断としては、9回打切りは妥当な線だと思うがね。

    別に7回でやめろとか言ってるわけじゃないし。

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  2. >RNさん

    パ・リーグは、3時間半を超えて新しいイニングに入らないという方向性らしいです。まだこっちの方がしっくりきますねぇ。

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