3月11日。地震発生で職場内は騒然とした。場合によっては直接的に業務に影響があるからだ。幸いなことに、直接的な影響は無いということで、予定通り定時で業務終了。職場メンバーは飲みに行ったようだが、僕は翌日朝一番で歯医者の予約が入っていたため、帰ることにした。そもそも一緒に飲むことは気が進まないメンバーな上に、金曜日に飲むということは、かなりの深酒になるので、二日酔い状態で歯医者に行く可能性があり、それは歯医者に対しても失礼だからだ。そして、この帰宅が、功を奏することになる。
この日は、僕と同じく大阪在住の友人が、珍しく東京出張に行っていたことを知っていた。情報を的確に収集し、冷静に分析し、行動を取ることができる人間なので、そんなに心配していなかったが、帰宅後、テレビを観ながら、同時に立ち上げていたツイッターにて、その友人が東京で宿を取れずに困っていることを知る。
過去、東京勤務時代に同じようなことがあった。その時は、大阪出張時に台風が直撃し、新幹線が東京~博多まで全ストップし、完全に足止めを食らった。当然、ホテルはどこに行ってもオール満室。ところが、そもそも予約の概念が無いカプセルホテルには空きがあり、そこにうまい具合に転がり込んだ。そのことを友人にメールする。
程なくすると、新幹線が下りのみ運転再開した情報が、テレビから流れる。情報収集力に長けている友人のことだから、既に知っているだろうと思いつつも、念のためメールで連絡する。
しばらくすると、新幹線に乗れた旨、メールが届く。しかし、乗り継ぎの関係で、京都駅到着後、自宅に戻れるか不安とのこと。迎えに行こうかと提案するが、京都駅周辺のホテルかネットカフェで一晩明かすと連絡があり、それもそれだ思って、安心して眠ろうとしたが。
24時過ぎになって、ヘルプのメールが。どうやら京都駅周辺の諸々の施設は、すべて一杯とのこと。なるほど、考えてみれば、新幹線上りは止まったままなので、東京方面に帰ろうにも帰れない人たちが、溢れているのだろう。早速迎えに行くことに。
おっと。ここで飲みに行かなかったことが効いてくる。飲みに行ってたら、飲酒運転になるので、迎えに行けないところだったのだ。
深夜ということもあり、道はガラガラだったので、1時間もかからずに京都駅到着。無事に友人を送り届け、帰宅したのは3時半過ぎ。なお、翌日の歯医者は、先生の都合により、急遽、日をずらすことになったので、早く起きる必要はなくなっていた。
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